32・採寸
事務所の長テーブルにアッコ工房の5人とレニ・イオリがいる。
みんなが席に座った所で厚子さんがコーヒーを片手に部屋に入ってきた。心地よいコロンビアの香りを漂わせ話しだす。
「さて、全日本にウチから2人の剣士を出しますが、この機会に社名を変えます!」
「何かタイミングが良いんですか?」
「和光くん全日本剣士を2名をウチがスポンサーってどう思う?」
「正直、大丈夫なのかな?と思います」
「そうなのよね、とにかくスポンサーとして弱いのよ。小さな工房は舐められるしね。これはちょっと前からウチの旦那と考えてたんだけど、アッコ工房はエムオスが吸収しアムオスのカスタム専門工房にします」
『おぉーーー!』
「社名はエムオス・Aスタイルです!」
『おおぉーーー!なんか横文字!』
「剣士はエムオスの新チーム、Mスタイルに所属してください。こちらのリーダーは無二剣聖です」
「お父さん!」
「イオリンのお父さんだ!」
「和光くん小桃ちゃんも今まで通り手伝ってもらいたいから、バックアップ部隊としてパートで所属してもらうね」
「本人OKですか?」
「さっき電話して了承してくれたわよ」
「じゃOKです」
「えっとじゃあ私はクラフト専門という事ですか?」
「そうね、主担当お願い。エムオスから5人クラフトマンをつけるから、クラフト部門の主任でお願いね」
「えぇ!」
「おおっー!旦那様出世!」
「わこー凄い!」
突然、このような新体制で新体制が慌ただしくキックオフされた。
「さて、レニ・イオリは無二剣聖が剣舞を監修するのでまず道具を作ります、剣聖からのメモ読んで行くので和光くん採寸お願いね」
「はい、分かりました」
「まず、自然に立ちます」
「はい」
「この棒を持ちます」
チーフが寸法の入った棒を持たせ、棒先はつま先の前辺りに置く。
「レニ72センチ」
「はーい」
「次はイオリ」
「えーっと70センチ」
「はーい」
「あとね、小桃ちゃんと和光のサイズも欲しいんだ」
「何で?」
「無ニさんがね、2人にも練習に付き合って欲しいんだって。詳しくは後日だって」
「はぁ?まぁいいや、えーっとじゃあこれ持ってっと・・・」
「和光くん71センチ」
「はーい」
「はーい!行ってきたよー!」
先輩のミチさんとシュウさんが工房に入って来た。
「小桃ちゃんは68センチね」
「はい了解!」
どうやらウチに行って小桃の採寸をしていたらしい。
「これで袋竹刀を作ります!3日ほど待ってくださいね!」
「袋竹刀?」
「そう!」
(何やらされちゃうんだろう・・・不安でしか無い・・・)




