31・まとめ弍・抜き・浮き身
「嫁さん達、おはよーございます!」
「旦那様、レニちゃん、イオおはよーございます!」
「だっ、旦那しゃま、小桃姉しゃま、おはよーごじゃりましゅ!」
「さて、昨日のイオリのフリーの点数凄かったですね!」
「うん凄い!でも・・・」
「おめでたいです!でも・・・」
「はい、皆さんもお気付きでしょう!あの足捌き、体捌きは“まとめ”でやって来た動きですね。何でか?っと桃じいちゃんに問い合わせしましたが、仕事で今朝早くから出かけて忙しいらしく、“また今度な!”っと言う事です!」
「ありゃー」
「じゃあしょうがないよね」
「はい!なので先に進みます。今日は“抜き”と“浮身”です!」
「泣き?」
「刺身?」
「はい、泣き・刺身ではありません。先進めます!まず”抜き”です。移動の際に膝の力を抜いて動いてみます。足の突っ張りを外すと体は重量によって下に落ちます。そのエネルギーを使い前進や旋回運動に変換します」
「膝カックンって感じかな?」
「おっ!本当だ更に素早く動ける!」
「移動の際の予備動作・タメが無いので素早く動けます。敵はいつ動き出したか分からず反応が遅れます!」
「敵って?」
「敵?」
「移動の際は薄い氷の上を滑るように動きます」
「そぉーっと・・・」
「ツゥーっと・・・」
そして両足が描くラインが常に相手に対して鋭角であり、どの方向にも一瞬で開き足や踏み込みが出来る自由度を保つ三角の構えになります。やや撞木の半身となります。上級者は相手に対しても最小限の部分しか晒しません!」
「上級者?」
「相手?」
「浮き身とは体重が床にかかっていないように見える状態です。もちろん本当に浮いているのではありません!」
「そりゃそうだ」
「浮いたら楽しそうね」
「重心を常に中立に保つ事で全方向のベクトルをゼロにします。これによりとっさに動きを変えても淀みなく動けます。上級者にとって足捌きはそれ自体が攻撃となります!」
「また出た!上級者!」
「攻撃!」
「何か、上級者とか攻撃とか敵とかなんかね・・・」
「過激ねー」
「よくわからないけど上級者って事は進んでるって事で良いのかな?」
「まぁ、とりあえずやりましょう!」
「そうそう!小桃姉さんの言う通り!」
(面倒くさくて思考破棄したな・・・)
嫁2人は小さい事にはこだわらないのであった。




