表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/66

30・AC地区戦・午後の部

2時15分前。

演舞会場に移動しモニターの前に行く。

昼の電子ルーレット決まった演舞のら順番が表示されている。

イオリは最後の組みの演舞者だ。


「よおぉーーーし!」

「イオしっかりね!」

「やっちゃえ!イオタン!」

「よおぉーーーし!みんなありがとう!家族の応援は凄く効くよ!」

(あぁ・・・もう家族なんだ・・・・)

マジで色々ツッコミたいが、家庭の平穏が1番である・・・



慌しく午後のフリーが始まる。


“ハジメ!”

曲は2人共、制服月女子の曲だ。

ごめんねーすなおじゃなくてー♫


曲の軽快さの割りにF地区の2人の動きが鈍い。

「凄いお肉の高級弁当食べたんでしょ?眠くなって動かないわよ」

「血糖値上昇中だもんね」

「さらにスポドリにバナナ無いわぁー」

「せめて食事に身体動かすとかね」

「しないだろうねぇーw」

「ちょめちょめはやるんじゃない?大会じゃ無ければw」

「・・・それはちょっと羨ま・・・うっ羨ましかなんか無いんだから!」

「イオもすぐだから!ちょっと待ってね!」

「すぐすぐ!」

「えへへっ」


俺はノーコメントだ・・・



“ヤメ、タイジョウ”

午前中の点数と足され集計される。


マイナス398点とマイナス406点。

これはひどい・・・

2人の顔が歪んだ。

御曹司の顔も怒りで真っ赤だ。


入れ替わり中盤の組、A地区の2人の演舞が始まる。

“ハジメ!”

曲は残酷な天使の命題と謎解きだ。

ざーんーこーくなー♫

おしえてよーおしえてよー♫


なかなか良い感じだ。

特に目立つ所も無いがミスも無い。


“ヤメ、タイジョウ!”

さて点数は・・・

残酷な方がマイナス305点

謎解きがマイナス289点

BC地区の4位ぐらいの点数だ。


2人が下がり最終組のイオリが出てきた。

気合いは入っているようだがかなり自然体だ。

イオリの演舞は顔の表情は変わらないので華が無い。愛想が無いと周りから言われているようだ。

うちのレニもそんなに表情は変えないので俺的には違和感が無いのだが・・・

世間的には愛想を振りまいた方がウケは良いらしいい。それがどのくらい加点になってるのかはよくわからないところだ。

A.Iのみ知るだ。


“ハジメ!”

隠しきれない移り香が〜♫

イオリは伊豆峠を越える歌だ。


だーれかさんがーだーれかさんがー♫

隣の剣士は童謡の小さい秋だ。

これは珍しい!地区戦に向けて演舞構成を大幅に組み直したんだろう。

動きや表情からから、かなりの覚悟が見える。


イオリの動きは・・・

(あれ?)

小桃とレニも“あれ?”っと言う顔で演舞を見ている。


つづら折りーじょうれんの滝ー♫

演舞は進む・・・


俺、小桃、レニは首を傾げる。

「これ・・・」

「うん」

「えーっと???」


あなたとーこえたいーあぐぃーーごーうえー♫


“ヤメ、タイジョウ!”


小さな秋はマイナス279点!全日本出場決定だ!

A地区2位の剣士らしい。自己ベストを叩き出したようだ。


さて、イオリは・・・


マイナス165点!


『うぉぉぉーーーーーー!』

会場がどよめく!

なんと去年の全日本の優勝点数マイナス172点数を上回ってしまった!

本人もびっくりしている。

会場にシャッター音が鳴り響く!


“ガッ!ガンカン”


ソコ・シャナルのおぼっちゃまが会場に塗料缶を投げつけた!

塗料缶の蓋が開き床に黒い染料が広がった。

「ふざけるな!この無愛想なバカ女!不正は許さんぞ!!」


さすがに頭にきた俺はイオリの前に出る!

「もう一度言って頂いてもよろしいですか?」イオリをバカ女呼ばわりしてめちゃ頭に来ていたが、演舞は世界にネット配信されて居るので丁寧に聞いてやった。


「はん!お前はサポート工房のやつだな!底辺の人種の匂いがぷんぷんするな」


「はい?ちょっとよくわかりませんが・・・話し戻して良いですか?イオリの何が不正ですか?」


「まずそのスポンサープレートだがウチはサポートして無いのでマイナスのはずだ。あと、刀はウチの権利の物だ。あとフリーは二刀流登録演舞だろ?明らかに違反だ!失格にしろ!それで改めて別日にAF地区戦をやり直せ!こんなのは許されん再試合だ!」


御曹司の後ろにいる秘書に刀の権利書を見せる。

ウチのスポンサープレートも見せる。

協会側が俺が行った各種の変更届けをモニターに写した。

秘書の顔色はかなり悪い・・・


秘書が御曹司に耳打ちする・・・

「なっ!何だと!手続き落ちは無いのか!」

顔が真っ赤になる!めちゃ怒っている。


「おい、床片付けておけよ」

「うるさい!てめえの顔に塗ってブラッ○の○ガー野郎にしてやる!」

(・・・コイツ最悪だな)


「お肉美味しかったか?」

「おう、レアな焼き加減が素晴らしいぞ!お前レアって知ってるのか?生肉じゃないぞ?エ○キモー野郎!」

(おいおいおいおい!これ世界配信だぞ!・・・ジ・エンドじゃないか?)


坊ちゃんの後ろに居た、お付きの者に電話がかかって来たようだ。

直立不動で謝っている・・・

「はい!会長申し訳ございません!はいはい!すぐに向かいます!」


「おい!お前俺が話してるのに何で電話取ってるんだ!」

「坊ちゃま会長からです。今すぐ来いと言っています」

「お祖父様が?まぁ、しょうがないな・・・よし!新しい俺のハーレムチームを作ってもらうか!」

「おい!拭いて行けよ!」

「ウルセェ!てめえら掃とけこの貧乏人!」


お付きの者と戻って行った。

しばらくすると、ソコ・シャナルのスタッフがどこからとなく大勢来て床を

掃除し始めた。


同日、夕方よりソコ・シャナルの会長と社長によるお詫び会見が行われた。

ツル坊ちゃんはソコ・シャナルの継承権利を剥奪され、会社も首になった…








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ