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20/27

20・BC地区戦開幕

「レニちゃん!レニちゃん!朝だよ!」

「はっ!朝っ!こっ、小桃姉さんすみません!」

「もぉー!本番前日は気分が高まってるとは言え、あんなにおかわりしちゃうと旦那様もびっくりしちゃうよ!」

「あわゎ…いえ、その…」

「もう!レニちゃんはおねだりさんね!肉食系かしら?」


「へぅぅー」


「あっ、レニ起きた?」

「ひっ、ひゃーーー旦那しゃまおはよーござりマシュー!」

「スッキリきりした?」

「だっ、大満足でしゅぅ」


“プシュ・・・・・・”


「旦那様!レニが寝ました!」

「小桃さん叩き起こして下さい!」

「らじゃ!」


************


今日の朝ご飯は駅蕎麦にした。

俺はかけ、小桃とレニはコロッケ。

「このコロッケカレーだね!」

「お蕎麦に合いますよね」

蕎麦湯を入れスープを飲み干すとお腹が温まって目が覚めた。


蕎麦屋を出て六角橋行きのバスに乗り県立武道館に向かう。

いよいよ今日から地区戦の幕開けとなる。

BC地区が施設使用の予定で他の地区より2週間早く開催されるのだ。


レニはC地区繰り上がり3位なので全く注目されていない。

そのせいかリラックスしているようだ。

演舞構成も見直し制定のユニバーサル・カタはとにかくミスが無いように。

フリーは大きく動き、派手なアクロバティックな技は少な目にした。


そしてこの数ヶ月の朝の健康方法でかなりスムーズに動ける様になったはずだ。

とにかく減点を少なくしようと言う作戦だ。

これで長柄が使いにくければ、何かしら考えなくてはならない。

シンプルに行っても良いと思うのだが、そうするとA Iの判定がどうなるのかがイマイチよく分からない怖いところだ。


レニは桃じいちゃんが“さすがだ!”っと褒めていたから足捌きとかは間違い無いだろう。


「じゃあね!応援してるから頑張るのよ!」

「はい!もぉー結婚して良かったです!勇気100倍です!」

選手控え室に進むレニと別れる。

我々は時間があるので暫く弓道を見学する。


弓道も昔と違い的に当たらなくても良くなった。

とにかく美しい射形が勝利への道だ。

その為、めちゃ柔らかい弓が好まれるようになった。

実はこれだと的に当たらないどころか、届かないのだがそれでも良いらしい。

“当てるのでは無い”らしい。

来年からは“居弓(いきゅう)”と言う、矢を使わない射形の競技も始まるそうだ。


弓道場を登り、大会会場入り口側の席に着いた。

着替えを終えた剣士が刀を持って集まってくる。

よくわからないおっさんの話が終わり試合が始まる。


UKとフリーの合計点でマイナスポイントが少ないほど勝利となる。

地区戦は1試合マイナス200〜300が上位入賞の目安となる。

上位2名は全日本戦に進む。



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