15・まとめ壱・水平
レニはお父さんと自分の2つ入りのチーズケーキをもらう。
俺は3つ入りだ。
「はぁ…和光さんの奥さん良いなぁ・・・」
「はい?」
「いえ、こっちの話です。和光さんと小桃さんは何歳ですか?」
「2人とも今年で24歳になったよ。レニは?」
「あっ、あの私この前の大会の日に21歳になりました!」
「おっ!おめでとう!」
「はい!ありがとうございます!嬉しいです!」
「あっ、あの!」
「はい??」
「れっ、レニで!常にレニで!」
「はい???」
「だ・か・ら!常にレニって呼んで下さい!」
「いや、それは・・・馴れ馴れしくない?」
「いえ!むしろ嬉しいと言うかなんと言うか・・・呼ばれたいっと言うが・・・ゴニョゴニョ・・」
「?」
「がっ、がっ、」
「がっがっ?」
「頑張れる気がするんです!」
「呼び方で?」
「えぇ呼び方で!」
レニの目をじっと見る。小桃より10センチも高くほぼ俺と同じ身長なので真っ直ぐ見つめる事になる。
じーっと目を見る。
「よし!レニ頑張れ!」
「すっ、好きですか?」
「はい?、何を??」
「私を」
「・・・まぁ、普通に好きですよ?」
レニのほっぺが真っ赤に染まる・・・
「ゔゔうっひゃっひゃぁーぁーぁーーーー!むりぃーーー!」
レニはダッシュで夜の商店街を駆けて行った。
「レニ!あんまり振るとケーキ潰れるぞ!」
「うっひゃぁーーーーーー!」
商店街に意味不明な雄叫びが響いた。
(レニはめっちゃ面白い人だったんだな!もっと取り付きにくいかと思った。うん新発見だ!)
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「嫁さん、おはよーございます!」
「旦那様、おはよーございます!」
「さて!斜めに振れるようになりましたね!」
「はい!おかげさまで肩こりありません!」
「私も体調が良いです!」
「私もです!呼吸かなぁー」
「かもねぇー」
「では先に進みます。今回は左右水平です」
「ほほう!」
「結構難易度が高いので頑張りましょう!」
「何それ?」
「そう書いてあるよ?」
「ふーん、どれどれ・・・ほんとだ!」
「まず、えーっと壁に書いたやつのXの交わるとこに横線を引きます」
「横の棒をキューっとな」
「足運びは同じです。手慣らしを腰高さに持ってきて左足を出し右手を引いて横に構えます」
「はい構えました!」
「右足を回しながら、腰を上下させず回転させるように、壁の線を手慣らし先でなぞるように水平に振ります」
「むむむ・・・」
「遠心力がかかるので左手の小指をしっかり握らないと、すっぽ抜けたりブレたりするので注意です!」
「はい!」
今度は右足を出して左から振ってみましょう!」
「はい!」
漢字の一を描くような軌道になりますが、なるべく水平になるように意識してください。パンっと当てるのでは無く回転し薙ぐ感じで振ります」
「人間の身体の構造上そのままきっちり水平は難しいもんね」
「機械じゃ無いからね」
「プロペラの羽のイメージかな?」
「腰プロペラ?」
「手慣らしの軌道が波打ったり、下がったりしないようにしましょう!だそうです」
「難しいねぇ」
「ねぇ」




