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R-027.1102.1734 ミルカマ戦3


 絶え間ない砲撃音が翼の外から聞こえてくる。ヒカリが俺たち二人を覆い、身を挺して守ってくれていた。

「じゃ、頼んだぞ」

「はい」

 翼の中で作戦と呼ぶにはおこがましいプランを共有し、二手に分かれた。

 東京基地の少し南西から発煙弾が上がっているのを確認する。汀班長の準備が整った合図だ。

 魚石にそらで気を引いてもらい、俺は突っ込む。悪い言い方をすれば弾避けである。少しでも俺の方へ飛んでくる弾を減らしてもらいたかった。危ない役回りだが、ヒカリが付いていれば問題はないだろう。

 走り出して二秒後、俺に砲撃の第一波が飛んできた。

 ジグザグに移動して回避したはずが、避けた先に砲撃が飛来する。

 幽体化し、そのまま直進する。実体化すると目前に第二波が降り注いだ。

 ミーダ感知で俺の出現位置を予測し、実体化するタイミングを狙ってきたのだろう。

 急ブレーキを掛け、目と鼻の先に着弾する砲撃を見送った。

 実体化先への追撃。対応されるのは時間の問題だった。ぐずぐずしてるとヒカリも被弾しかねない。そうなれば俺が近づくことも一層難しくなり、討伐が遠のき、被害は甚大化するだろう。身体強化に意識を割く。

「ひとっ飛びだ……」

 発進。

 同時に、砲撃がやってくる。

 低い弾道で弧を描く砲撃から始まり、角度を変えて波状攻撃が眼前に展開される。

 上空へと跳び、空中で幽体化と実体化を繰り返してかわし、着地から急加速、急ブレーキ、急転回。避けきれないものは切り落として直進した。

 巻貝を視界に捉え、更に加速。肉体のキャパシティを超えたNコードの使用に、右足の至る所からぶちぶちと音がした。だが、俺はS級で痛みには慣れている。走り続け、目先数メートルに迫った。

 再び巻貝から伸びた棘が発射されるも、幽体化でやり過ごす。

 今度こそ、貝の間近へ降り立った。

 下から上へ。渾身の斬撃を繰り出す。巨大な巻貝がひっくり返り、外殻の表層を切り砕いた。生身が露わになる。

 上空で魚石アスカが発煙弾を撃ち上げた。

 まもなくして。

 必衰の弾丸が頬の僅か数センチ先をかすめていった。


 着弾を確認。


お疲れ様です。


今回でミルカマ戦は終了となります。前回のドミナンス戦が8話かけてることを考えると今回は短く収まりました。これらの戦闘にどんな意味があるのか。知ってるのはMさんたちだけ……とも限りません。

今後も戦闘シーンはいくつも控えているので、また頑張ります。


更新は一週間後、7月24日の予定です。

よろしくお願いします。


ヒカリの心境にも変化があるようです。


追記、脱字修正しました。

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