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95/102

R-027.1102.1733 ミルカマ戦2

7.20 追記、ふりがなを修正しました。


 一発を打ち落とし、喜んでいた矢先。

「ん?」


 ドドドドッッ!!!!


 やっちまった。

 気づくと、幽体化していた。身体は木っ端微塵だったろう。まさかあらかじめ超高度まで弾を撃ち上げていたとは驚いた。時間差攻撃だ。想像以上に工夫がなされている。

 こんな風に、うっかり死んだときは自動で幽体化が起動する。強制的に肉体が再形成、実体化した。

『あと十二年だよ』

 誰かの声が聞こえる。


 おかげで存命なのはありがたいが、実体化のタイミングも自動なので不便な部分もある。せっかく実体化しても、即殺されたら再び自動で幽体化が起動し、実体化する。この実体化先はミーダ感知に長けた者であれば予測できる。すると、実体化した瞬間をまた狙われてしまい、負のループにおちいる危険性を孕んでいる。

 どうせ使うなら自らの意思で起動させ、隠れるなりタイミングをずらすなり工夫したい。

 聞こえる声は、対価の話をしているんだろう。

 聞くたび減っていく時間の意味も予想はつく。後継者探しを急ぐ理由だ。


 周囲を見渡す。おびただしい数の砲撃跡。土煙がまだ漂っている。

 農業用の小屋と思しき残骸と白い破片が、めくれた土砂から顔を覗かせていた。

 ヒュン……


「!」

 幽体化起動。

 ドドドン!!!

 さっきよりも位置が正確だった。最初は基地へ向けて撃っていたんだろうが、狙いを俺に変えたらしい。良いことだ。俺が町から離れれば、被害は広がらない。

 実体化する。

「お?」

 甲高い鳴き声が聞こえ、空後方を見た。

「鮫浦副隊長!!大丈夫ですか!?」


 増援が到着した。


お疲れ様です。


今回は幽体化について少し触れています。幽体化ってチート性能だよなぁと思いタグにもつけてあるのですが、実は弱点もいろいろありチート扱いしない方が良い場合もありそうです。


更新は一週間後、7月17日の予定です。

よろしくお願いします。


もうちょっと戦闘シーンが続きます。ご辛抱ください。

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