R-027.1102.1733 ミルカマ戦2
7.20 追記、ふりがなを修正しました。
一発を打ち落とし、喜んでいた矢先。
「ん?」
ドドドドッッ!!!!
やっちまった。
気づくと、幽体化していた。身体は木っ端微塵だったろう。まさか予め超高度まで弾を撃ち上げていたとは驚いた。時間差攻撃だ。想像以上に工夫がなされている。
こんな風に、うっかり死んだときは自動で幽体化が起動する。強制的に肉体が再形成、実体化した。
『あと十二年だよ』
誰かの声が聞こえる。
おかげで存命なのはありがたいが、実体化のタイミングも自動なので不便な部分もある。せっかく実体化しても、即殺されたら再び自動で幽体化が起動し、実体化する。この実体化先はミーダ感知に長けた者であれば予測できる。すると、実体化した瞬間をまた狙われてしまい、負のループに陥る危険性を孕んでいる。
どうせ使うなら自らの意思で起動させ、隠れるなりタイミングをずらすなり工夫したい。
聞こえる声は、対価の話をしているんだろう。
聞くたび減っていく時間の意味も予想はつく。後継者探しを急ぐ理由だ。
周囲を見渡す。おびただしい数の砲撃跡。土煙がまだ漂っている。
農業用の小屋と思しき残骸と白い破片が、捲れた土砂から顔を覗かせていた。
ヒュン……
「!」
幽体化起動。
ドドドン!!!
さっきよりも位置が正確だった。最初は基地へ向けて撃っていたんだろうが、狙いを俺に変えたらしい。良いことだ。俺が町から離れれば、被害は広がらない。
実体化する。
「お?」
甲高い鳴き声が聞こえ、空後方を見た。
「鮫浦副隊長!!大丈夫ですか!?」
増援が到着した。
お疲れ様です。
今回は幽体化について少し触れています。幽体化ってチート性能だよなぁと思いタグにもつけてあるのですが、実は弱点もいろいろありチート扱いしない方が良い場合もありそうです。
更新は一週間後、7月17日の予定です。
よろしくお願いします。
もうちょっと戦闘シーンが続きます。ご辛抱ください。




