R-027.0721.1202 昼時
「あははー外で食べるの久しぶりですー」
「俺もだ」
昼ごはんを求め、東京基地を出た。普段一人で食っている俺がなぜ、比女を誘ったのか。
理由は、十五分ほど前に溯る。
「比女の様子が変?」
地下考察の進展をまとめていると、喜助が話しかけてきた。
「はい、最近ノリが悪い……ていうとあれっスけど、テンションが低いような気がするっス」
「魚石が来てあんなに喜んでたじゃないか」
「そのはずなんスけど、魚石さんを見る目がどこか暗いというか……」
「へー」
感受性が高いやつ。同期だから、よく見てるんだろうか。
「黎次センパイ。それとなく、近況とか聞いてもらえないっスか」
「え」
「ちょうどご飯時ですし、久しぶりに外で食ってきてくださいっス」
「いや俺は」
「継目さんに外出の件伝えとくっスね!」
喜助は返事も待たず、笑顔で待機所を出ていった。
「……」
俺である必要性は感じなかったが、可愛い後輩のためである。
仕方なく、重い腰を上げた。
「普段は便所飯でしたっけー?」
「しばくぞ」
「はい録音しました」
「便所飯も録音されてるから問題ない」
「あははー最近、映像や音声の編集ソフトを勉強してましてー」
「おい」
前言撤回。
可愛くなかった。
お疲れ様です。
鮫浦副隊長の出番ですが、不器用な鮫浦副隊長に後輩の面倒を見ることができるのでしょうか。
喜助の感度の高さも見習いたいところです。
更新は一週間後、4月24日の予定です。
よろしくお願いします。
新しい場所の話をします。




