A-018.0528.0727 帰路につく
改札の前には比女さんと沖先輩も待ってくれていた。
「黎次センパイは今日も復興を手伝ってるらしいっス。幽体化のおかげで体力は底なしっスからね」
「にしても見送りは来てほしいよねー?先生なんだからさー」
「仕方ありません。復興が大事ですし、昨日皆さんには盛大に送別会を開いていただきましたから」
ふくれる比女さんは可愛らしかったが、今は復興でみんな忙しい。見送りに来れない人が多いのは当然だった。だから昨晩、送別会を開いてくれたのだ。
「魚石さん、聞き分けが良いのは大人として必要なのかもしれないっスけど、ぜーんぶ蓋するのは違うっスからね」
「あははーあたしたちでガツンと言っとくから」
「ふふ、ありがとうございます」
この二人にはずっと気にかけてもらっていた一か月だった。頭が上がらない。
「それじゃ、帰りも気をつけてくださいっス」
「油断しちゃダメだよー!」
「はい!」
改札へ向け、歩き出す。
「アスカちゃん!」
振り返ると、涙ぐんだ比女さんが手を振っていた。
「待ってるからね!!」
こうして、わたしは地上を後にした。
お疲れ様です。
別れ際を大事にする人とそうでもない人、分かれるところだと思います。
別れ方にポリシーのようなものをお持ちの方もいるかもしれませんね。
更新は一週間後、2月6日の予定です。
よろしくお願いします。
次回は、一か月ちょっと先の話です。




