?-000.0000.0000 大きな何かの木の下で3
「なあ、アヌンライトってなんなんだ?」
唐突に疑問が浮かび上がり、訊ねた。
「おや、君も少しは知ってるはずだが」
元凶先輩は大した感情の起伏もなく答える。
「は?」
「本。受け取ったよね?」
「『ながれぼし』のことか……?いやあれはおとぎ話じゃ」
「おとぎ話というものは得てして、史実を元に作られていることが多いんだよ」
「まさか、ほんとに霄から降ってきたって?」
「その通り。世界中に船の一部が降ってきた。古代のものも在るが、降ってきたのは古代じゃない。未来と過去を繋げた存在がいるんだろうさ。数多の存在がヤツらへの対抗手段を持つため、日夜奔走している。そういう意味で、東京はトクベツだったね」
「なにを言ってるのかまったく分からんが、アンタはどうやって知ったんだ?」
「教えてもらったのさ。内緒でね」
「俺に喋っちまってるが」
「いい。彼女も見ている」
「ここを見てるやつがいるのか?」
「アヌンライトは記録媒体でもある。情報の収集に意味があるらしい。生を謳歌した死の先で、宇宙に情報を回帰させる。それこそが生物に与えられた役割なのさ。ワタシは従わないけどね」
それが問いへの答えなのかすら、俺には分からない。
アヌンライトはNコードの出力を増幅する付属品だと認識していたが。
記録媒体?船の一部?彼女?
謎は増えるばかりだ。
お疲れ様です。
伏線撒き回です。
そういえば、『大きな栗の木の下で』は戦後流行った歌です。なぜ流行ったのでしょうか。当時のアメリカ兵がイギリス民謡を好きだったのか……それとも。
手遊び歌として有名ですが、あなたとわたし、という部分で相手と自分を指さすのに疑問を覚えたものです。文化の違いを感じます。
更新はいつも通り一週間後、1月23日の予定です。
よろしくお願いします。
次回は、二日後の朝から。




