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M-258.0525.1917 実験結果


「ふ、ふぅーん。やるじゃん?」

 記録は機械任せでいい。

 メーターたちの合唱が終わり、記録完了の文字を映したのち、消灯。部屋は真っ暗になった。


 結果は、二代目が戻ってあっという間の決着。

 多めに魔石獣を放ったつもりだったが、時間稼ぎとしては不足らしい。

 S級、やはり別格か。アメリカのS級は撤収したようだ。なにしに来たのやら。

 あの弾丸も気になる。

 魔石獣は、アヌンライトを砕かれると気化する。気化せず倒れたということは、なにかしら薬を盛られたと考えるのが妥当である。

「研究班か」

 これまで使ってこなかったということはまだ試験段階なんだろうが、実用化されれば通常兵器によって魔石獣を鎮静化できる。Nコードホルダーでなければ対処できない、という常識は過去のものとなり、魔石獣への対処法は世界中で一新されていくだろう。

 先代の魔石特務部隊ませきとくむぶたいはNコードなしで討伐していたが、あれは達人芸。代わって今回の鎮静化薬を込めた弾丸は、特異な技能を求めない。

 捕獲されたら魔石獣の研究も進んでしまう。

「人類が知るには早い知識だなぁ」

 まずは鎮静剤の詳細から追っていくとしよう。

 それはそれとして。

「なあああ!!!!薬はまだしも、問題はあの鷲だよなぁぁぁ……」

 頭を抱える。

「あんな力技で突破されるなんて……」

 涙がちょちょぎれそう。

 長い年月をかけ、神の御使いに育てるという目標を掲げた、メイソン家の至宝。盗まれてるっぽいことは置いておくとしても、ヤツを盤上から消さなくては。


「おーい、誰か居る?」

 部屋の電気が順に点く。

 鏡面仕上げのように手入れされた大きなデスクと、それを囲む四つの椅子が照らし出される。

「はい、六海むつみ様」

 モニターの一つが点き、堅苦しいスーツに高圧的な印象を引き立たせるつり上がった目尻の男が映った。

「やあ一鳥ひとり、他の三人に声をかけてくれ。UNOQ(ウノク)会議を開く。緊急」

 男が黙礼し、通信が切れる。

 

お疲れ様です。


あっという間に年末ですね。なんと一年の早いことでしょう。

限られた時間の中で、読んでいただいた方々には感謝の念に堪えません。

それだけで、来年も書ける気がします。

ありがとうございました。


次回更新は一週間後、1月2日の投稿予定です。

よろしくお願いします。


調べ物に進捗があったようです。

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