12話 「エラの教育」
エラは王都までの護衛を務めて、途中で火の聖域に差し掛かる途中で、翼を使い、水の聖域の祭りのあった祭壇へ、3刻程で戻る。
30人の人々を新たに降臨せし、大地へと案内する為だ。
エラ「ここは、あなた方の故郷となる新天地であり、あなた方は食して、この大地を踏み締めて、神へ豊穣を伝える僕となる英雄です。私は言葉しか教えません。あなた方には、私がこの地を案内して、気に入った人々に従い、芽吹かぬ種子を頂ける際に貴方達は神々の大地の命令を無視し、調和を忘れて行動できるのです。さぁ、私について周り、槍を取って森へ行きましょう。」
祭りで神々の住まう太陽の近くの瞳より落とされた神が直接創造した人々の世話だ。
新ロットの30人「御意」
そう無機質で無邪気なように、返事をして、無表情に見受けられる人々は槍を渡され、森へ向かう。魔物のいる森だ。
年齢は皆一様に違う容姿だが、ある程度、男女で見た目は分かれるが、兄弟のように瓜二つだ。年齢と言っても、彼等は1番年老いていても、二十代中盤のような見た目であり、歳は開花した花で止まっているように、人々は緑のカーテンのような髪色の女性と、栗色の髪の色の男性であった。
「何故?私達はここへ?2回目?でも、私はまだ、光の灯る内部へ入り込んで、花畑で遊んでいたはず!」
周囲に対して、1番若い少女が白い煌びやかな装飾の入ったローブに大人な雰囲気を台無しにしながら、叫ぶが、卑しくエラはその少女を見つめて、微笑む。周囲の人々も少女を凝視するが、悪意は全くない目の集まり方だった。むしろ、哀れむような、そのような視線だった。
「そのような景色も素敵です。私たちの楽園を次は自分で創造する番であると、神々は仰せになっているでしょう!」
少女「、?」
少女は言われるがまま、体を槍に集中させられた。彼女の記憶が蘇る。
花畑の景色が運ぶ、瑠璃色にも見れる蟹?虫?美しい花の中を舞う昆虫のパレードに招待させらたことを。
そのパーティのグラスを割った空から落ちてきた大きな壁によって、狼に喰われてまた楽園から、記憶のない感覚だけが叫ぶ故郷へ戻ったのだと…そう、彼女は幻覚を見せられていたのだ。
人々は白い装飾で、槍を丁寧に構えて、門の前でエラの行く歩みの横に整列し、跪き、森の方へ向かう前だ。
錬金術師達に1人1人、名前を付けられる。名前は木彫りの板に書かれた板が渡されて、通達される。彼等は目が輝き、少し、正気になったような顔つきになった。木板を人々はポケットに入れて、森へ向かうが、何やら、錬金術師達はざわめきだした。錬金術師はエラに耳元で何かを囁く。
少女はエラの近くにいるからか、最後の言葉の端である、「…王命です」が聞こえたが、何のことかすら、理解していなかった。
少女は名前を改めて付けられる。ティナそれが彼女の名前だ。
錬金術師「さぁ、ティナこれがきみの為の名前と芽吹かぬ種子だ」
周囲の人々は羨ましそうにそれを見つめる。何故なら、その芽吹かぬ種子は通貨であり、コクーンとも言われる。そして、この大地で自由が認められた証だ。
ティナに渡された瞬間
ティナは自由だ!と直接感覚が唸る。そして、自身が人間であることを自覚して、最初に発した言葉は…
ティナ「何故?私は1人で?ここで生きていかないといけないの?」
そこに、感情は初めて乗った。記憶がない。漠然とした生存本能と見えない身体の重さが彼女を悲壮感へと誘うが、エラがティナの頭に手を翳して、諭す。
エラ「貴方は立派に生きた人という種族の未来を祖から託されたのです。安らぎと共に、従者となるべく用意された人物を紹介しましょう。この獣人は貴方を特別に才を見出して、生きる資格を貴方に与えたいと願いました。ついていきなさい。」
そう言い、エラは深い愛情に包むが如く、ティナを抱きしめて、人々の集団を引き連れて、森へ向かう。
そして、ティナがそのエラに紹介されたウサギの耳を生やした獣人の背中に乗せられて向かった先は、宴会の場だった。
ギーク「うぉーー!っとこう、剣に力を入れて切り上げるあいつも中々様になってたよな!」
彼等は昼間に騒がしく楽しげに会話をしている翼の生えた優しい顔の狼と獣の人たち、その中に人の姿に近いのは、赤い髪の美しい母親のような女性と、割りかし屈強な男だ。
そして、そこは普通の酒場だった。




