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視えちゃう僕は、異世界の君と、この世界の謎を解く  作者: HiKaRi
◆第二部◆ 第二章 Portal to Parallel World
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こうして集った仲間たち②

「私としずくは、ピンクなんだ?」

「ええ。二人のオーラは優しい色をしてる。暖色系のオーラを見たのは、これで二人目ね」


 恵利華はここなとしずくを和やかな表情で見つめる。恵利華が普段よりも穏やかなのは、ここなたちのオーラの色も影響しているのかもしれない。


「じゃあ、俺は?」

「隼人は緑。ちなみにクラスの人達は青や紫系の人が一番多い。緑の人は少ないわ」

「僕は透明だっけ?」

「ええ、そうよ。だから結人の感情の変化って、誰よりも一番分かりやすいのね」


 恵利華のしたり顔に、僕は慄く。だから、僕に対する突っ込みが激しいのか。不服だ。


「ふふん。青から薄紫に変化した。本当分かりやすい」

 恵利華に楽しそうに笑われてしまえば、もう観念するしかなさそうだ。


「結人のオーラは例外として、寒色系の俺と恵利華は、同じ世界に住んでるだろう。暖色系のここなちゃんとしずくちゃんも同じ世界に住んでる。オーラの色によって、住んでいる世界に違いがあるのかな」


「門番の私は、寒色系か暖色系かで通していいかを判断するし、一理あるかもしれないわね」


「だけどテルさんが、『世界は人間の数だけある』って言ってたよ。そうなると、私としずくの世界は同じじゃないのかもしれない」


「それなら、俺と恵利華の世界だって同じではないことになるな。まぁ、確かに恵利華の見ている世界を俺は知ることはできないし、見えているもの全部をすり合わせるのも大変だしな。違いがあってもおかしくはないのかも」


「ここなさんが知っていることでも、私が知らないことがあります。そういうのが違いになったりするのかもしれませんね」


「こればっかりは、異世界に行かないことには確認しようがないな。なぁ、恵利華。俺のオーラが暖色系になったら、ここなちゃんたちの世界に行かせてもらえるのか?」


 隼人はまだここなの世界に行くことを諦めていないようだ。今度はオーラの色を変える方法は何かと邁進しそうだ。


「そもそも、オーラの色って変わるの?」

 僕が恵利華に尋ねると、恵利華は僕を一度見た後、どこか遠くをみつめる。


「オーラの色は変化しない。私、ずっとそう思ってた。だから、諦めていたところもあった」


 恵利華の言葉に違和感を感じる。それはなんだろうと考えていると、恵利華は続ける。


「だけど、オーラの色は変化した。それをこないだ初めて見たわ」

「初めて見た?いつ?」


「教育実習に来てた阿砂先生。最初はグレーだった。だけど、テルに言われて会いに行ったら、青に変化してた。それを見たとき、すごく驚いたわ」


 美術室の怪異を再現した翌日、恵利華は阿砂を見て、様子がおかしかったのを思い出す。あれは、そういう理由があったからだったのか。


「そーいや、阿砂先生。あの日から表情が更に良くなってたもんな!俺たちの計らいが功を奏したんだろうな!」


 あのことがキッカケで、阿砂の心に変化があったのは確かだ。それがオーラの色も変化させたということだろうか。


「阿砂先生に、何かしてあげたの?」


「ああ。ここなとしずくさんに協力してもらって、美術室の怪異を再現してあげたんだ。阿砂先生は修復士になりたい気持ちを認められなくて悩んでたんだって。だけど、怪異のおかげで、なんか吹っ切れったらしい」


「そうだったのね……」

 恵利華は神妙な顔つきで考え始めて、「もしかしたら、私も……」と小さくつぶやいた。


「恵利華?どうかした?」

 僕が恵利華をのぞき込むと、恵利華は僕を見て、ハッとした顔をする。


「私、隼人が欲しい」

「へ?」・「お、俺?!」


 ここなとしずくが「?」な顔をしている中、僕と隼人は目が点になる。恵利華は自分が言った言葉を後からおかしいと気付いたらしく、ワタワタと慌て始めた。


「ち、違う!違うの!隼人みたいな友達が欲しいってこと!結人が羨ましいってこと!」

「僕が羨ましい?」


「私に能力があっても、気にせず接してくれる友達が欲しいの」

「ああ、なるほど」


 僕にとって隼人は逸材だ。こんな僕を理解してくれる大切な存在。


「俺、恵利華の友達だけど?」

「私たちだって友達だよ!」


 隼人たちが恵利華をしっかりと見つめると、恵利華は恥ずかしがりながら嬉しそうに微笑む。


「うん。分かってる。私、ずっと友達が居なかったから、みんなに会えて嬉しいわ。だから次はね。クラスに女の子の友達が欲しいの。そしたら学校に通いやすくなるかもしれない。もちろん、結人や隼人が仲良くしてくれるのはありがたいのよ。だけどね。二人だけと仲良くしていると、女子の目が痛いのよ、正直」


 恵利華がチラリと僕の方を見る。


「……ああ。そりゃそーだな」


 隼人も僕を見て、納得したように頷いた。隼人と恵利華の視線の意味が良く分からないけれど、僕たち男と居るよりも、女の子同士の方が楽しめることもあるだろうとは思う。


「よし!俺に任せろ!」

  隼人はそう声を上げて、大きく自分の胸を叩いた。



続きは明日の7時に投稿予定です♪

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

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