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幕間
自分のことを心から、好きと言えたことはあるだろうか。
周りと比べて。環境を疎んで。弱さを認められず。自分を責めて。
──僕は、言えなかった。
そんな自分を諦めて、投げやりになる。
つまらない。たのしくない。目を背けて。
逃げ続けることで、自分を守ってきた。
そんなある日、ひとりの女の子に出会った。
真っ直ぐで、遠慮がなくて。振り回されて、巻き込まれる。
そしたら少しずつ、
「自分だからできること」を考えるようになっていた。
気づけば、胸の奥に、小さな灯りみたいなものが残っていて。
向き合いたい。知らないふりはしたくない。
まだ頼りなくて、消えてしまいそうで。それでも、触れると少しだけ温かい小さな光。
──これは、僕のものだと、思った。
この光を、僕はちゃんと育てていけるだろうか。
「一緒にそんな未来にしよう」
彼女が笑う。
今日も変わらず、眩しい顔で。




