夢の中の新世界ー自由にできない夢
俺はとりあえず、周りを見渡した。見たことある景色だった。
「役に立たん神、ここどこだ?」
雷が飛んできた。
「ギャァァァァァァ!」
あ、聞こえてる、良か…った。
「ここは、お前が住んでたところだ」
「え?なんで?新世界へ行くんじゃないのか」
「行ってもらう、夢の中で」
夢?夢に魔王幹部いんの?魔王幹部の配置はどうなってんだ、夢なんてボコボコにできるけど?
「安心しろ、任せておくれ!夢ならへっちゃらさ」
「何言ってんだ?ニート、おっと、間違えた。
無職、夢ですらお前の能力しか使えないぞ?」
「は?夢の中ぐらいチートでもいいだろ」
「ダメだ、ダメだ」
いいや、ハーレム状態の夢も追加で見てやる。
おっとその前に家に寄るか。あの動画削除しないとな。遺言動画を。
「ただいま」
小声で言ったけど、誰もいなかった。
動画の削除をしてる中、とある動画があった。「異世界最強か」
俺は中学時代いじめられていて、高校に入ってもすぐいじめられていた。一応両親がいるものの2人ともほとんど帰ってこない。悲しさのあまり、異世界に行きたいと思い、常に憧れていた。ハーレム状態の異世界が一番気に入っていた。なぜなら可愛い系のヒロインが絶対いるからだ!それも主人公を好きになるアニメはやっぱ最高だった。彼女いない俺にとっては羨ましかった。
けど、おれが思ってた異世界と違った。なぜならハーレムにならないし、俺を好きになるヒロインがいない。レーズさんが『お詫びします』とか言ってたけど、菓子折りだろうな。可愛いからいいけど。
女神に変なことするのはさすがにアカンしな。「ハァ」とため息をつき、俺はベッドに横になった。
そしたら急に眠くなった。いやいつもすぐに寝れないはずなんだが。しかし見たことある世界だった。
というか、現実世界とさほど変わらない。
「おい、役に立たんじじ神、ここほんとに夢か?」
雷が落ちてきた。
「ギャァァァァァァ!」
あれ、夢なのにくらうの。
「馬鹿者、夢であろうが、お前の体にダメージが入るのだ、ちなみに死ぬこともあるから気をつけろ」
夢なのに!?神だからできることか。
「で、幹部どこいんの?」
「自分で探せ!ニート」
っ!!!こいつまじムカつく、あの女神見習えよ。
まぁどうこうしてもしょうがねぇから探すことにした。
やっぱ夢でも現実世界と変わらないとなんか嫌だな。
「てめぇ、金だせよ」
なんだどこからか聞こえるぞ?あ、俺の後ろにいたわ。てか60のおっさんが高校生の俺にカツアゲ?すげぇな、夢の中の新世界ってのは。




