第2話01
「なんだよこれ・・・どうなってんだよ!」
雅鷹は助けを呼ぼうと携帯をとりだしたが、
ずっと”圏外”の文字が浮かび上がっている。
パソコンも開こうとしたが、
先程突然暗くなってから何の反応もない。
何もできなくなった雅鷹は、よろめいてベットに倒れこんだ。
が、しかし、そこはベットではなかった。
「んあ!?何でこんなところに・・・!」
ベットには穴が開いていた。真っ黒な穴。
雅鷹はそれに気づかず倒れこんだため、
下に落ちて行った。
「うわああああああああああああああ!!!!!」
真っ暗でゴールが見えない。
俺も死んだのかな・・・。
そう思った雅鷹だった。
しかしこの感覚、どこかで感じたものと一緒だった。
落ちていく感覚、そう最近だった。
どこかで・・・
そんなことを考えていると、
目の前に光が見えた。
とてもまぶしく目が開けられないほどの光。
雅鷹は必死に目をつむって流れに身をゆだねた。
「・・・・ん」
落ちていく感覚が無くなり、雅鷹は目を開けた。
そこは一面真っ白な世界。
「・・・!ここって!」
みたことのある世界。
そう、昨日夢の中で見た世界にそっくりだった。
一面白く、何にも見えない世界。
自分の姿でさえもうっすらとしていた。
「今は夢・・・じゃないよな」
ここに来たのなら、会える人物がいる。ハズ。
夢の中はそうだった。
しかし今は夢ではない。
着ている服も全て落ちる前と変わっていない。
コツ・・・コツ・・・
背後から近づいてくる足音。
聞き覚えのあるヒールの足音だった。
ハッと振り返って後ろを見た。
「こんにちは。雅鷹くん」
聞き覚えのある声、姿。
あの人物だ。
「・・・雨鼓・・・」
夢の中で出会った人物。
どこか女性らしさがあり、
きれいに伸びた黒髪、そして焼けるような紅い瞳をもった人物。
「覚えてて下さったんですね、光栄です。
しかし年上の人を呼び捨てにするのはどうかと思いますが」
どこか恐怖心を抱かせるような言い方をする。
「・・・すいません」
「ハイ、ちゃんと謝る子は良い子ですね」
優しいその笑顔に隠された冷たい瞳。
雅鷹はおびえながらも雨鼓に問いかけた。
「ここは・・・一体どこなんですか?何故俺はここに来たんですか?
それであなたは一体・・・」
「少し待ってください、質問は1つずつお答えしましょう。
まず1つ目は以前”夢”の中でお答えしたとおりです。
ここは天と地上の境目、ですよ」
やはりこの人物は夢の中で会った人物を同じなのだ。
雅鷹は確信した。
「そして2つ目、あなたはここに来なければならない理由があった」
「理由?」
「そして3つ目の質問ですが・・・」
雅鷹はごくっと息をのんだ。
「残念ながらお答えすることはできません」
「・・・は?」




