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花ちゃんの為に

良く花は、豊くんが外に出せと言うので真冬でもベランダに出されたりしていた

部屋の隅に花を追い詰め

「カメハメハー!!」をやり怖がって花が噛みつく

時には「ブレーンバスター!」と放り投げられたりしていた


私の大切な子供のような花は、豊くんは可愛がらなかった

ほとんど仕事で一緒にいてあげられなかった

でもいつも私の顔にお尻を向けて、くっついて夜中にはいびきをかく

まるで私の気持ちが全部分かっているかのように思えていた

夏は病気になってはいけないのでクーラーをつけていたが

お金が無いので窓だけ開けて仕事に行っていた

そのせいで尿道にバイ菌が入り病院にかかることになる

髪も爪も伸びて、カットに連れていきたいがお金がない

ある日1000円だけ持っていき、これで切れる所だけ切って下さいと頼んだ

お店の人は。もういいですよと言ったのに、かわいそうだからとカットを途中でやめずに綺羅にカットしてくれた

夜中まで働いて家に3時間だけ、寝に帰った時はストレスからか、普段吠えないのに吠えて寝かせてくれなかった


私だけ仕事に行こうと車に乗り、走り出して1つ目の角を曲がろうとしたその時

鳴き声がした

ミラーを見ると後ろから花が走って私を追いかけてきていた

慌てて車をおりて花を抱き締めた


ごめんねごめんね

一人にしてばかりでごめんね


そう言っていた

豊くんがベッドに寝るのも許したのか、真ん中で花は一緒に寝るようになった


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