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結婚??

試験に落ちた豊くんは、後ろのズボンのポケットに手紙を入れていた

「会長に会ってくる」

そう言い会長室へ行った


持っていたのは退職届だった


「マキと結婚して就職します」


そう話してきていた

婚姻届を渡され、サインしてと言われた


何でも勝手に決める人だが

結婚とは!


正直な所、結婚したい!と思っていなかった


でも私はサインをした


会長は社員で働くように言ってくれて、フロントの仕事をするようになる


「結婚式はしないで籍だけ入れます」と報告していた


とにかく豊くんは仕事が、出来なかった

パソコン入力の仕事も出来ない

私はレストランの合間をぬって代わりに、フロントの仕事までやらなければならなくなる


お祝いに食事会だけでも。

そう言われていた話が、どんどん大きくなり

ゴルフ場貸し切り、お客様も招待してラウンドしてから披露宴をすることになった


「いいです!そんなことしなくても」お金がないからと言っても皆で出すから、必要ないと言われる


周りは盛り上がっていく


中には休みの日なのに何故会社にこなければならないのか?というおばさんもいた

申し訳なさすぎて、無理にやってもらわなくていいとチーフに言った


「皆お前らの為に考えてくれてるんやぞ!」と怒鳴られた



お金がない


何とか10万だけ用意して古びた貸衣裳店に行った


これだけしかお金がなくて


そういうとそれ以上のドレスを出してきて

「8万でいいよ。どうせうちは儲かってないんだ」アハハとご主人は笑った

豊くんが着るものまで用意出来ず、私のお母さんが豊くんに一着のスーツを仕立ててくれた


写真だけでも残しておきなさい


そう言って、お母さんはドレスとタキシードをレンタルし、写真館で記念撮影をしてくれたのだった


豊くんのご両親は九州に住んでいて、遠くて来れないため、京都にいるお姉さん夫婦が代わりに出席してくれることになった

お姉さんは美容師なので、当日私の髪をセットしてくれることになった

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