恐怖
豊くんが寝ている間に、メールを見てしまった
別れた彼女が会いたいと言うので、会っていたようだった
彼女からは、あんなこと言わなければ良かった。ほんとは昼間の仕事して、お嫁さんになりたかったという内容だった
豊くんは、ありがとうな!俺のキープしてあるボトルは置いといてくれな!と返していた
勝手に見たのだから言えない
でもウソをついて会いに行っていたのが、許せなかった
運転中だった
「彼女には会いに行かないで欲しい」と言ったその時だった
助手席からグーでフロントガラスを殴りながら
「なんで!そんなこと!いわれやなあかんねーん!!」
ピシピシッとガラスは割れ穴があき、ヒビが入った
素手でガラスを割るとは!!
降りる!
走行中なのにドアを開けて飛び下りようとして
驚いて私はドアを引っ張って
「ごめん!悪かった!危ないからやめて!!」と、止めた
何という気性の荒い人だ
絶対に怒らせてはならないと思った
豊が自分の事を指摘や注意されるのが、我慢ならなくて暴れる性格なのを、少しずつ知っていくのだった
ある日も、バイトでもして働いたらと言うと、部屋の中の物を投げたり鏡を割ったり
まるで泥棒が入ったかのように部屋を荒らされた
花が私を守ろうとして吠える
「うるさい!」そう言って豊が花を蹴飛ばす
飛んで言ったが、花はそれでも豊に食らいつく
目からは血が流れていた!
私は花を抱き、家を飛び出した
こうなったら歩いて会社まで行ってやる
そうナンキロか歩いたその時だった
スーっと車が近づいてきた
豊くんが窓を開け
「マキちゃんこんな夜中にどこ行くのー?危ないよ」
そう言った
さっきまで暴れまくっていたのに
どういうことだ
怖くなったが私は車にのり家に戻ったのだった
ヒビの入った修理もしなくてはならなくて、お金に苦しむようになる




