85/329
何故?
それから数日がたった
明日は久しぶりに休みだ
ゆっくり寝たい
次の日の早朝、豊くんから電話があり目が覚める
今から遠征に行くから、6万持ってきてくれ!
別れたと思っていたので、当然お金なんて用意していない
「彼女に借りれば」
そう言ったが、約束したやないか!時間がない!急いで来て!待ってる
そう言われ、何故私がと思ったが
500円貯金をしていた缶を開け
6万あったので、ビニール袋に入れ、急いで豊くんが待っているインターまで車を走らせた
「こんな物しかなくて」
じゃらじゃらと入った500円を見て「何やこれ!カッコ悪くて出せやんやないか!」
「もうええわ」そう言って袋を取り行ってしまった
その後も酔っては電話をかけてきたり、深夜に家に来る
その度に「もう別れてくれ」と言われた
何回別れてと言われたか分からない
分かったと答えても、また会いにくる
私は豊くんに抱きついて言った
「一人にしないで!一緒にいて」
もうどうにかなりそうだった




