ストレス
しんちゃんは「明日の朝風呂入るから、風呂ためといて4時に起こして」
そう言って先に寝る
朝起こすと「眠いのに起こすな」と結局起きない
私はいつも無駄に早起きして風呂の準備をしていた
ある時は、まだ寝たくて
「お前会社に電話して休むって言ってくれ」と私に頼む
「自分で電話しなよ!」
大の大人が連絡も出来ないとは!
「喋れやんの?話くらい出来るやろって思われるで!ちゃんとやんなよ」
そう言うと「うるさいな!お前が電話した方がホントっぽいやないか」
と文句を言っていた
自分は一切掃除もしないくせに文句ばかり言う
「お前拾えよ!ピン踏んだやないか!」そういうしんちゃんに
「見つけた人が拾えば」そう答える私
まさに子供の頃机を捨てられた時に言ったセリフと変わらない
もう駅までの送り迎えにも嫌気がさしてきていた
花を運転席に乗せ窓を開けると、花は顔を出す
ミラーに映る花の顔は風を切り、楽しそう
「車買って自分で通勤してくれたらな」
そう思うけど
また事故するからと、しんちゃんのお義父さん達は反対していた
マキが送り迎えしたらいいだけのこと
そう言われていた
昼間から一人で、酒飲むしか楽しみが無くなっていく
でも楽しいはずのお酒もため息に変わっていく
山田くんのことが、ただただ好きだった
気持ちを押さえられなくなり
小さな紙に好きですと書き
山田くんに渡した
「トイレで読んでね」
浮気であるとか何も深く考えず、ただ好きだと伝えたかった
仕事終わったら皆で体育館借りてバレーボールでもしよう!
私が言い出しっぺで、皆集まってバレーをした
終わってから「飲みにいこう!」
と山田くんと私、後2人女の子と4人で居酒屋で飲んだ
トイレに行って鏡を見ては、変じゃないか髪型を直したりしていた
飲み会も終わり解散することになった
山田くんに少し話そうと言われ、車の中に乗った
しばらく話していたら山田くんが私を抱き締めた
「俺も好き!愛してるよ」
それから別れて家に帰るとしんちゃんは、また帰っていなかった
愛してるなんて言われたのは産まれて初めて!!
どうしよう!
その夜は、ただただ余韻に浸っていた
自覚のない初めての浮気になるのだった




