しつけ
花ちゃんには、お座りお手伏せ待てが出来なければ、ご飯を与えないように私は教えていた
ゲージで寝るように教えているのに、しんちゃんが「かわいそうな事するな」と言って、私達のベッドに入らせて眠らせる
花ちゃんは顔をベロベロと舐めるのが、私は嫌だった
顔はダメ!と何度も教えた
そのうち理解したのか、花は布団の中に潜り、足の裏を両手で押さえて舐めるようになる
くすぐったくてしんちゃんと笑っていた
トイレもココ!と教えているのに好きな所でさせてやれよと
あちこちにトイレシートがおかれていた
花はしんちゃんより、私をご主人様と認識しているようだった
仕事場で
3つ年下のコックさんがいた
大きなフライパンを回すのがカッコいい!
毎日仕事に行くのが楽しみになった
ピックルの飴が美味しい!と山田くんが言っていたので買ってきては、どさくさ紛れに手を握り渡していた
山田くんとはとても仲良くなった
まだ二十歳なのに結婚していた
どんどん山田くんのことが好きになっていく私がいて
不妊治療を途中でやめてしまった
しんちゃんは退院し、また飲みに行くようになる
また女の子と遊んでいるみたいだった
家には無言電話がかかってくるようになる
「もしもし」そう言っても黙っている
「どちら様ですかー何も言わないなら切りますけど」
しんちゃんに電話の子機を持っていき
「喋らん女から電話やで!」
そう言って渡す
ある日の夜
その日もしんちゃんはいなかったので先に寝ていた
遠くからガラガラと騒音が聞こえてくる
何だ??
音はどんどん近づきぶつかりながら家の方に来ていた
酔っ払ったしんちゃんがお義父さんとお義母さんの車で、運転して帰ってきたのだが
タイヤはパンクし、ホイールがむき出しのままだった
ふらつきながら玄関で倒れ混み、そのまま寝てしまった
「ちょっと!!起きて!」
引っ張っても動くわけもなく
真冬で寒かったのだが
しんちゃんを放っておいて私はベッドに戻って寝た
もう知らんわ!
毛布くらいかけてあげれば良かったが、もうそんな気にもならなかった
寒くて目が覚めたのか
明け方しんちゃんは布団の中に入ってきた




