お兄ちゃん
夜中何度も起こされるので、兄は疲労困憊だった
時代劇を大音量でつけっぱなしにするので、2階で寝ていても喧嘩しているのかと起きてきたり、お母さんに呼ばれて行くと、布団をかけて
と言われるとこぼしていた
お母さんは昼間でも5分起きに呼ぶ。いない人の名前でも呼ぶ。
夜中もそうだと、さすがに辛く、「昼間寝れるでええかも知れんが、こっちは働いとんのや!」と言ってしまったと言っていた。
お父さんもちょっとタバコを吸いにいくと、途端に「おとーさん!おとーさん!」と呼び出すので、「なんや!」と怒りながらタバコの火をつけたまま行ってしまう。
気付いたら消すようにしていた。
横に寝ていて「お父さん」そう言うだけで「俺を呼ぶな!」「テレビを見とるのに邪魔をするな!」と、怒る
「話くらい聞いたれ!」と私も怒鳴る
年寄り同士お茶でも飲みながらほっこりするなんて、うちではあり得ない
食事中でも常に喧嘩していた
私は兄に、いちいち剥きにならんでええ。聞き流せと言われていた。
朝から大谷が、と野球の話ばかりし急いでいる兄は、作った弁当を忘れて仕事に行ったりしていた。
ある日兄が「アレクサ!オルゴールをかけて」そう言って出ていった。
するとオルゴールが流れはじめた。すごい!アレクサってこんなことも出きるの?
隠れて酒を飲んでいた私は、気分が良くなり次々に音楽をリクエストしていた。
「おかーさん!美空ひばりかけてあげようか」何曲も昔の曲を大音量で流していた。
そのうち「やかましい!」と言われて「アレクサ。音楽とめて」と言うのだった。
帰ってきた兄にアレクサで遊んだよ!と言うと「そうか」と言っていた
ある日座っていたら、「電話に出ろ」と、アレクサが喋った!
兄だった
こんなことも出来るのか!と思った。
ある時は仕事しながら、監視カメラを見ていて「お前じいちゃんの着替え病院に届けてくれ」と言って、「着替えはどこ?」と聞くと「お前のケツの下や」と言うのだった。見られている
できる限りのことをやっていると思った。
家族だけでの介護は、大変である




