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お誕生日会

私は自分の誕生日にいい思い出はない


人の誕生日は盛大に祝ったりサプライズするのが大好きだ

別に見返りは求めていないが、自分の時には何もないのは、少しつまらなかった


この年も何もなく終わった。

しかしさっちゃんからの手作りのカードを受け取った


招待状


表紙にそう書かれている


4月30日

1日遅れのママのお誕生日会があります

きてください


場所はこちら

そう自宅の住所が書かれていた


家には来ないでね


そう言われてお母さんと家にいた


実家に行く道で、スーパーの袋を下げ、あんなちゃんと歩くさっちゃんを見かけた


夕方になり、家に帰ったら

「ママ!まだ来ちゃだめ!」そう言われて外で待っていた


入っていいと言われ部屋に案内されると紙に、お誕生日おめでとう!とか今年はお酒やめようね!とかママにいい仕事が見つかりますようになど、絵を沢山書いて壁にはられていた

「ここに座って目を閉じて待っててね」

そうしてあんなちゃんと2人でオムライスを運んできた。

ケチャップでだいすきと書かれていた

「あのね!お米の炊き方分からなくてあんなに教えてもらったの!お小遣いで買ってきて初めて作ったんだよ!食べてみて!」


正直味が薄くて美味しくはなかったけど、「すごいね!さっちゃん!おいしいよ」そう言った


まだあるんだよ!


そして持ってきたのは、崩れた手作りケーキだった


次の年も「ママ、お誕生日は何が欲しい?」そう聞いてきた

「別に何も」


この年はさっちゃんがまた部屋を飾り、頭にHAPPYBIRTHDAYと書かれた帽子をかぶり、手作りのキンパを用意して待っていた


今からさっちゃん、歌を歌います!!そう言って歌ってくれたのだった。

酒を飲むなと厳しく言われていて、ノンアルコールなど試していたが、それでも飲酒欲求は収まらず何とか酒だとバレずに飲める方法はないかといつも考えていた


紙パックのストロー付きの赤ワインを買い飲んでいた


さっちゃんに「ママ何を飲んでるの?」そう聞かれ「ブドウジュースだよ」と答えていた。


そこまでしてでも私はお酒がないとならなかった


次の年は「ママの好きな食べ物は?」そう聞いて姪と2人で部屋に籠り何かを作っていた


渡されたのは私やさっちゃんの写真、折り紙で作った数々のものが貼られていたアルバムだった。子供が作ったとは思えないほどの出来映えであった


これは大切な宝物である

次の年「何が欲しい?」そう聞かれ「欲しいものは何もないけど、誰かが作ってくれたご飯かな」


そう言っていた

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