見てはいけない
どう見ても、ちょっとおかしいな、と思うような人に私は必ず話しかけられる。
すぐに分かるのでいつも目を合わせないようにしていても、何人もいるなかで何故か私の方にくるのだ。
この日、電車に乗っていた
向かい側に一人の男の子が座っていて、挙動不審だった
外を見て、見ないようにしていた。
この近くは精神病院がある。そこの患者だろうか?当時の私はそう思ってしまった
「おねーさん」
声をかけられた。
男の子は私の前にしゃがんで、「今から僕とじゃんけんしてください」と言った。
「いいです。やらないです。」
そう答えると「おねーさんが勝ったらこの中にあるもの、あげます」そう言って紙袋からジャージやパンツ靴下をだし始め、「じゃーんけんほい」と、言い出した。
誰も助けてくれず、ドアが空いたので関係ない駅で、急いで降りた。男の子がついてきたので女子トイレに駆け込み、いなくなるまでまつのだった。
バスでもそうだった。窓際に座っていたら、一人の男の子が一人で喋りながらウロウロしていた。
見るもの全てを口に出して笑っている。「ケーズデンキケーズデンキ!アハッ!アハハハ」
見てはいけない。隣に座られたくない。そう思い隣の席にカバンをおいた。
男の子は私の所へきて、カバンの上にドスン!と座り、ブーッと大きなオナラをし、私を見て「アハハハ!オナラブーオナラブー」と、言った
キャー!!と私が叫んだ
運転手さんはミラーでこちらを見て「人に迷惑かけるならもう乗せてあげないよ」
と、注意してくれた。
男の子は「ハイ!すみませんでした!!」そう言ってバスを降りて走って帰るのだった。
この話を思い出して、言うと姪は腹を抱えて大爆笑するのだった
ただの思い出話である




