お弁当
中学校に上がる前に、お酒を飲むせいでお弁当を作る自信がなくて、さっちゃんには頼むからデリバリーにして欲しいと言っていた。
さっちゃんは嫌だ!お弁当がいい!自分で作るから!
そうずっと言っていた。
中学では給食がなくお弁当が必要だ。無理な場合はデリバリーが頼めるようになっている
クリスマスは毎年サンタさんへの手紙を書き、ママがポストへ出しに行く
中学生になったらサンタさんは来なくなるよ。もう小さい子供にプレゼント配るのにサンタさんは忙しいからね。その代わりママがプレゼント買ってあげるからね。
そう話していた
去年はさっちゃんからの手紙は、サンタさんへ。来たらここにサインをしてね!と書き、欲しいものを書いた。
6年生になってもさっちゃんはまだサンタさんを信じている
私はさっちゃんが寝た後で、カタカナで「サ」と書いてツリーにプレゼントを置いた。
翌朝「ママ見て見て!サンタさんからサイン貰ったよ!」と興奮して私に見せに来た。
「ホントだ!良かったね」
そう言って笑った。
今年最後のサンタさんへの手紙を、さっちゃんから受け取った。
ママはいつもサンタさんへどこに手紙を出しているの?
そう聞かれ「ポストだよ」と言っていた。
中を見ると「お弁当箱が欲しいです」と書かれていた
正直嫌だなあと思った。
ほんとは私がサンタだと気付いているのではないのか?
でも親なら子供のお弁当は愛情を込めて、作るべきである。
私はお弁当箱を買いに行くのだった。
中学生になり、さっちゃんは本当に自分でお弁当を作った。
「ママが作るとぐちゃぐちゃ」
「あのね。おばあちゃんみたいにキレイなお弁当作るんだ!」
「3色入れると彩りがいいって言ってたよ!赤でしょ、緑でしょ」
続くはずもないだろう。
作るのが嫌になったら私の出番かな。そう思っていたけど、さっちゃんは卒業までの3年間ちゃんとお弁当を作った。
卵焼きでも私が作るより上手で、ピックやかわいいカップなど欲しがり、そこにおかずを入れる。
見た目を気にするさっちゃんと、どうでもいいと思う私とでは全然違う。
私が作る日も、希にあったが出かける前に中身はチェックされる。
ご飯の時間に「今日は何かな?」そうするのが楽しみなんじゃないの?と私は言っていた




