告白
それから何もない日常に戻った。
私は1階のフランス料理店
しんちゃんは3階の宴会場のスタッフだった
仕事を終えて帰ろうとホテルを出た時にしんちゃんが立っていた
「あっ!今終わったの?俺も!お疲れ」
「お疲れ様です」そう言ってバス停に向かって歩いていたら一緒に歩き始めた
「これさ!缶コーヒー!買ったらもう1本当たったんだよね。あげる!」
「ありがとう」
何故かバス停までついてきて私がバスに乗るのを見送って帰って行った。
それから毎日しんちゃんはバス停までついてきていた
後で何となく気になってしんちゃんのタイムカードをみた。
私の3時間も前に仕事は終わっていた
偶然を装い、ポケットから毎日缶コーヒーを出す
もしかしてずっと待っていたんだろうか
そう思った
次の日、ホテルの出口にはまたしんちゃんがいた
「話があるんだけど、一緒にきてくれないかな」
そう言われ公園までついていきベンチに2人で座った。
「話って何?」
モジモジして何も言わない
もう帰りたかった私は言った
「もしかして付き合うとかそういう話?」
しんちゃんは「うん」と答えた
カバンに入ってた紙を取り出し持っていた口紅で
自分の電話番号を書いた
「考えておくね。これ私の電話番号」
そう言って私は帰った。
それからしんちゃんは何度も家に電話をかけてきていたが出る気にならず「いないって言っといて」
と何度も居留守を使っていた。
毎日見送りは続いた
何度も電話してくれてるのになんだか悪いかな
一度こちらから電話してみようか
。そして電話をかけた
「はい!徳田屋です」
?お店?間違えたかな?
楠本ですけどしんちゃんはいますか
そういうとおじさんは「おーい!電話だぞ」と言った
「俺んちうどん屋なんだよね」
そう言っていた
日常会話をし電話を切った
付き合うかどうするかその話には触れてはこなかった
何日か経ち何だかどうでも良くなってきた
一途に思っても叶わない
真面目に考えずもっと軽くなってもいいんじゃないか?
そう思ってしんちゃんに電話をした
「付き合ってもいいよ」
「でも会社の皆に内緒にしてね」
しんちゃんは凄く喜んでありがとうと言った
どうせすぐ別れるだろう
皆に色々言われたくないし
そう考えていた
11月3日
2人の記念日になった




