また引っ越し
慰謝料が振り込まれ、家賃を支払う
こんな汚い家が何でこんなに家賃が高いんだ
大家さんは、外国人ならすぐ入ってくれる
嫌なら好きに家の中を直して貰ってもいいと言う
特にトイレが気持ち悪い
和式の上に洋式の便座が置かれており、水を出す鎖は錆びて今にも切れそう
見たくないのでいつも電気をつけずにトイレに入っていた
ある日トイレが詰まって水が流れなくなった
さっちゃん何か流した?そう聞くと「知らないよ」と言った
仕方なく業者を呼んで直して貰う
汚くてすみません
そう言ったが、あまりの気持ち悪さにか、業者の人はオエエーッと吐き気を催しながらやっていた
「終わりました」
原因はこれですね。と言われてみたのは、何本かの色えんぴつ
これが引っ掛かったまま紙が止まって流れなくなったと言われた
修理代何万か支払った。
「さっちゃん!えんぴつ流したでしょ!」そう言うと「うん」
流したらどうなるのか、やってみてたと言った
全く!お金を貯めよう貯めようとしても、予定外のお金がかかる
冬場の外の洗濯機も、嫌で仕方なかった
寒空の中、洗濯槽の中の服を取り出しながら「クソッ!何で私がこんな思いしなくちゃいけないんだ!!」と思っていた
「市営に引っ越したらいいんじゃない?」と言われた
何年か前に市営は空いてないのか!とお母さんが電話をかけた時、動物はダメだと言われて諦めていた
「皆飼ってるよ」「いないって言っておけばいいんじゃない?」
そう言われた
調べていたら平成26年に、動物を飼っていた人は退去させられたという記事を見た
「家賃はいくら?」そう聞いたら「4700円。10万もあれば生活できるよ」と言われた
但し、申し込みしても一年近くは待たなくてはならないと言われた
修繕する人が1人しかいないので、時間がかかるとの事だった
市役所へいって申し込みをした。
里子だが母子家庭ということで申し込みさせてくれた
入居の希望理由を聞かれ、家賃が高い!と書いた
やはり一年近く待たないとと説明された
汚いままで良ければすぐにでも入れますが、どうしますか?と聞かれ「待ちます」そう答えた
「さっちゃん!新しいお家にお引っ越ししよう!」「そこに行ったらお友達皆住んでるよ。」と言った
今住んでいるアパートの周りには同級生はいない
それを聞いたさっちゃんは「やったぁ!!」と、大喜びした
「でも、まだすぐじゃないからね。誰にも言っちゃダメだよ」私はそう言った
ある日学童にお迎えに言った時だった
先生が「あのー。さっちゃん変なんです」と言った
フウフウと苦しそうにして、1人で、「言いたい!でも言えない!!」「王さまの耳はロバの耳!王さまの耳はロバの耳!」そうやってずっと耳押さえてるんです。
大爆笑だった
この振り込まれる慰謝料、何としても回収して貯金に回してやる
そう思った
長年の貧乏生活で、節約は得意中の得意だった
毎月さっちゃんの口座と自分の老後用、何かあった時の用にお金を積んでいくのだった
お母さんは「あの子は産まれてから何回引っ越しするんだ」と言っていた




