真実告知
子供には、里親であることをなるべく早く打ち明けなければならない
そう習っていた。年齢が高くなるほど難しく、実親だと信じて育ったのに違うという事実を知ると、凄い反抗期がきて曲がった方向へ行ってしまうと聞いた。
ぼく、要らない子なんだねと、ゴミ捨て場へ行った子供の話を聞いて胸が痛む
施設で18まで育った子供は、出ていかなければならない
頼る場所があればいいが保証人もなく、大変苦労するという。成人するまでが問題なのだ。施設に成人まで置いてくれればいいのに。
働き口にも困り、行き場がなく
大抵ヤクザか女の子は風俗などで働くようになり、一般家庭の人と結婚も出来ず、施設で育ったもの同士で結婚する。
産まれた子供は育てられず施設へ入れられると聞いた
外にでて、普通の暮らしができないのだ
さっちゃんにはいつはなそうか。私を信じて慕ってくれているのに、今のままでいて欲しい。でも言わなければならない
思いきってさっちゃんに話した
「さっちゃんにはね、産んでくれたママと、一緒に暮らすママと2人もいるんだよ!」「皆は1人しかいないのにさっちゃん良かったね!」
そう言うと、さっちゃんは空に向かって両手を上げた
「産んでくれたママ!ありがとう!!」
次の日学校で「あのね、さっちゃんね!名前が3つもあるんだよ!」「柏木でしょ!楠本でしょ!それから…」柏木はもう違うが覚えているようだ。先生がその話を聞いていたようで、大丈夫でしたかね?と報告をうけた
友達は良く分からなかったようだった
さっちゃんは上手く受け止めてくれた!良かった!
それからも私への態度は変わることはなかった
さっちゃんって字が上手だね!絵も上手!
良く褒められた
絵書いて絵書いてと友達に言われるさっちゃんの話を聞き、自分の子供の頃を思い出す
小さい時からおばあちゃんちで、姪達のいらなくなった練習帳を使い、いつもひらがなを書き、私が書き方を教え、絵の書き方も教えていた
よく何時間もああやって字を書くなあとおばあちゃんは感心する。遊んで遊んでなんて言わない
私が花丸をつけると凄く喜び、おばあちゃんが「間違ってる」とお直しすると、消して何度もやり直す負けず嫌いなのだった




