表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
159/329

京都のお姉さん

もう食事も喉を通らなくなり、とりあえず京都のお姉さんにこの事を、説明した

仕事中だったが、休憩中と仕事が終わってからと話を聞いてくれていた

自然と涙がこぼれていた

「豊はその彼女とは無理なんやろうか」

その発言は、引っ掛かった言葉である。

何日か話していたが、泣いてばかりで嫌気をさされたように感じた


実家の親には言えない

誰にも言わずに自分だけで、なんとかしなければならない

そう思っていた


それからは豊くんは普通に帰って、「飯は?」と聞く

なぜかご飯だけは作ってくれと言い、部屋にこもり、出てきては酒を作れと言う


黙ってお酒を出したが、空気に耐えられず黙って家から、出てしまった

駐車場に座り、一人泣いて考えていた

どうして病気にも耐え、辛いことばかりの人生だったのに、これだけ頑張って尽くしても帰ってくるのはこれなのか

私は相手の彼女と張り合い戦う気持ちも起こらなかった

何度も豊くんから電話があったが、出なかった

涙を拭いて家に戻る

ある日、住宅会社の営業マンから電話が来た

「奥さん、急にご主人が来て、もう離婚するので家の契約キャンセルしたいといってます、今から来れますか?」「すぐ行きます」

そういって向かったが、豊くんはもういなかった

「奥さんを呼びましたと言ったら、あいつとは話すことはもうないので。と帰ってしまったんです」


私一人で話をした

クーリングオフは過ぎていて、違約金136万お支払して貰わなければならないと言われた


ようやく借金が終わりかけたと言うのに

そんなお金はもっていない

また借金するのか


とりあえず話をします。と家に帰った

違約金を払わなければならない。またお金を借りなければならないと言うと、慌てて飛び出して行った

値段の交渉をしに行ったようだった

何とか負けて貰えたが、営業マンは泣いていた

「さっちゃんを見て何も感じないのか!」仕事なのにお客様なのに

その人は、真剣に豊くんに怒鳴ってくれた

豊くんは「これが一冊の本であるとして、結末が分かっているならいいですよ」と言って先に店を出る

営業マンは「これさっちゃんに」

「負けないで!頑張ってください」と一冊の絵本をくれたのだった

「なんやねん!あいつ!なあ?」

と私に聞いてきた

「すごくいい人だと思うけど」

そう答えた

絵本は「俺はティラノサウルス」というお話だった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ