表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
153/329

七五三

子供がいたらやってみたいことは沢山あった

自分が親にしてもらったことは、してあげたい

七五三で、神社へ行きお参りをする

その後で予約していたフォトハウスへ

色々なドレスがあった

これかわいい!ピンクのお姫様のようなドレスを一着選ぶ


一緒に見ていたさっちゃんは「たったん、いちごのケーキになりたい!」そう言った

帽子にいちごのショートケーキが乗っていて、服にも沢山いちごがついている

予定にはなかったけど、それならと2着にし、ヘアメイクをしてもらった

カメラマンがアンパンマンとバイキンマンの人形を手に「こっちだよー!」「笑って笑って!」と誘導する

さっちゃんは手がかからず楽だと話していた

寝転んで両手はお顔!

そう言われて撮った写真は一番可愛かった

ポストカードに出来ると言われ、その一枚を選ぶ

後日その写真入りのカードを施設長宛に送った


しばらくすると一通の手紙が返ってきた

保育士の一人からだった

ありがとう。と写真をくれて皆で喜んだことなど書いてあり

私がミルクを飲ませていたこと。1歳のさっちゃんをおぶって、良く近くの神社へ行っていました。この子がどうか幸せになりますように。と願っていましたと書かれていた


3歳のお誕生日には3人で、ステーキを食べに行く

さっちゃんはあまり色々な物を食べたことがない

大好物は納豆だ

花火のついたデザートが運ばれて、さっちゃんは喜んでいた

帰りに花とモモを連れて公園へ行き、シロツメクサの沢山咲いている所で、写真を撮った

帰りの車の中で私が「ほら見て!虹だよ!」さっちゃんに言った

窓からさっちゃんは虹を眺めていた

実家にいき、「さっちゃんお風呂行こうか」そう言うと、兄の子供達も全員裸になりついてきた

風呂はぎゅうぎゅう詰め!

「俺が洗う!」「ダメ!私がやるの!」さっちゃんの取り合いだった

夏は皆が泊まりにきて、歩いて花火大会にもいった

私のお母さんがタンスを買ってくれたので、豊くんは正座して頭を下げお礼を言っていた

豊くんのお義母さんは、離れてる分余計にさっちゃんと関わらないと!と毎日のように電話をかけてきていた。一度だけもう一度三重にきた時に、お義母さんにさっちゃんが産まれた時からの、アルバムを見せた

お義母さんは見ていたが、お義父さんは首を横にふり、見ようとしなかった

クリスマスの日、大きなカボチャを買い中身をくりぬいてスープを作り、ケーキにチキンにご馳走、クリスマスツリーを飾る

「メリークリスマス!メリークリスマス!」とさっちゃんが台所のおかずをテーブルへ運ぶ無邪気な笑顔が、ビデオに写っている

この頃から、少しずつ豊くんはイライラしている様子も見えた

手巻き寿司をした

さっちゃんに教えながら、巻いてあげていた

豊くんはいつも自分で巻かず私がやるのを、待っているのだが、私はさっちゃんの分を先にやっていた

「さっちゃん!自分のことは自分でやりなさい!」「ママはパパの分をやらないといけないんだから!」そう言った


じゃあ私はいつ食べればいいのかと思うが、そんなこと考えてくれる訳がない。

ごめんね!すぐ作るね!そう言うのだった

それくらい自分で出来るやろ

それが私の心の声である


その頃、また仕事で豊くんは飛ばされることになる

店舗は私の実家の近くだ

豊くんは別に通ってもいいと言ったが私は言った

「会社の近くに引っ越そう!」

マキもう地元に帰っておいでよ、なんて前から友達にも言われていた

しんちゃんがいたから、この市で一生いようと思っていたのもあったが、ここにいる理由はない。帰れば実家にも早く行ける

そして引っ越しがまた始まり、また引っ越しの荷物の整理も私一人でやるのである

この地に来て18年がたっていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ