お迎えに
さっちゃんを迎えに行く日が来た
おしゃれして、チャイルドシートを設置し、施設へ向かった
園長先生に通帳と印鑑を渡された。実親の代わりにさっちゃんの通帳を作るのは、かなり苦労しました。児童手当?なんだったかを振り込んで貰えるように作ったものだと言っていた
さっちゃんは紙にスイカの絵が書かれたネックレスを首にかけて、先生が写真を一枚撮った
スイカはさっちゃんのいすや引き出しに貼られていた、トレードマークである
それから「これはさっちゃんが産まれた日に着ていた産着です。」と渡された。
これはさっちゃんがいつかお嫁さんになったら、渡してあげたいと思って受け取った、
産まれてから今日までとり続けたというさっちゃんの写真をアルバムにしたものも受け取った
玄関には先生、子供達全員が見送りに出てきた
「さっちゃんありがとう」「さっちゃん元気でね!」「さっちゃんバイバイ」
皆、号泣していた
さっちゃんを連れて外の世界へ出るのだった
車に乗り、「さっちゃんお買い物に行こう」そう話してマックスバリュへ連れていった
施設から出たことのない、見たことのない景色に、さっちゃんは口をぽかんと開けて天井から、お店の中を不思議そうに見つめていた
カートの上にさっちゃんを乗せ、買い物をした
普通のママに見えるかな?
それから実家へ向かいさっちゃんを連れて、家に入った
女の子3人の姪は、「かわいい!」と大喜び!長男はこの時、驚いた顔で私の所へきて
「どこに売ってたの?」と、小声で聞いた
「売り物ちゃうわ」そう言って笑った
今まで子供がいなかったマキちゃんが、いきなり子供を連れてきた
びっくりしただろうが、すぐに受け入れられ皆が、遊びたがる
「お菓子あげるね!」そういって姪がたまごボーロを持ってきて、袋を開けて渡した
「お皿持ってきてあげる!待ってね」そう言って、お皿を渡すと、さっちゃんはたまごボーロをお皿に全部出して一つずつまた袋に戻す
それを繰り返し始めた
「食べないのかな?」そう言って子供達は笑って見ていた
食べたらなくなってしまう
この頃からさっちゃんには、そんな所があった
普通はもっと食べれるし、買ってといえばお菓子はいつでも食べれる
さっちゃんは決められた分しか食べたことがなかった
今でも大きくなったさっちゃんは勿体無いと言うが、そこから根付いていたのかも知れない
帰ってきた豊くんは、もうベビーベットで寝ているさっちゃんに、声をかけた
さっちゃんは気付いて起きたが何も言わずに寝たのだった




