手術
手術の日がやってきた
尾崎先生のオペである
剥げ散らかしているが、かっこ良く見えてくる
先生にかかっている
家族全員その日は来てくれた
車椅子に座り連れていかれる
マキちゃんお守り!髪にシュシュをつけられた
「いってきます」
中に入り、後ろから「ちょっとごめんね」と言う声がして振り向いた。鼻と口を覆うガスマスクのような物が顔に近づいてきた所まで覚えている
うたた寝してた気がして、ハッと気付いた
私の中ではほんの2分くらいの感じだった
前に先生が立っていた
「アッ。先生今からですか」
そう言うと「終わりましたよ」
そう言われた
ストレッチャーに移され病室に移動される
お母さんの声が聞こえた
「生きているのよね!?」
看護師が「もう意識はあります」そう話していた
面会は一人2、3分でお願いします。
そう言われて次々と入ってくる
突然吐き気が襲い
「気持ちが悪い!!」そう言って「ティッシュちょうだい!」と言った
後ろの方に立っていた兄が、すぐにティッシュを買いにいった
小さな子供達は私の手を握って心配そうに見ていた
鼻から通していたチューブが抜けると、吐き気を催すようだ
手術は8時間かかったと聞いた
私の中では一瞬の出来事だ
摘出された子宮を見せてもらったと豊くんが言っていた
「綺麗な子宮だったよ」
そう言っていた
ICUに一人で入る
点滴と背中にはモルヒネが刺されている
強烈な痛みが絶え間なく続く
我慢していたが、ナースコールを押す
「痛くて我慢できない」そう言うと「血圧が低すぎてこれ以上打ったらだめなんです。自力で我慢してください」
そんなアホな!切腹して放置しているような物だ
「うつと死んじゃいますよ、でもかわいそうだから気持ち程度ね」
そう言って、少しだけ指先で、チョン。と触り追加してくれた
子供のころに唱えていた呪文を思い出す
「痛いのは今だけ!明日になったら忘れてる!」
何時間痛みを堪え悶絶していただろうか
病室の窓から朝日の光が差し込んできた
身動きが取れず体が痛かったので、何とかして横を向こうと、手すりに手を伸ばすが届かない
何度も試し、疲れ、それでも諦めなかった
横を向くことが出来た!!
朝日をバックにピースサインをした。自分の手をカメラにむけ、写真を撮った
皆に写メを送信した




