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物語ノ余白  作者: 丹夢
非日常のある日々
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30/40

30. 窓辺

 ベッドサイドの窓辺には、たくさんの置き物が飾られている。

 翌朝、目を覚ますと、それらの位置がいつも少しずつ変わっていた。

 最初のうちは、半分眠ったまま手が当たって、動かしてしまったのだと思っていた。

 ある日の朝、鳥の鳴き声が何度も聞こえてきて、彼女は目を覚ました。窓の外にいる雀は、どうやらなかなか飛び去るつもりがないらしい。あまりに騒がしくて眠れず、仕方なくいつもより早く起きて、作業を始めることにした。

 「ん……?」

 カーテンを開けようとしたとき、彼女は窓辺にいくつかの小さな人影が集まっていることに気づいた。

 その小人たちは、力を合わせて彼女の多肉植物の鉢を運んでいる。

 その一方で、別の何人かは彼女の水晶を、左側から右側の空いている場所へと運んでいた。

 彼女はその奇妙な生き物たちを静かに眺めていたが、いつの間にか眠ってしまった。

 再び目を覚ますと、彼女は無意識に窓辺へ目を向けた。

 あの多肉植物の鉢は、また位置が変わっていて、窓辺の小さな棚の上へと移されていた。

 ほかの置き物は、朝に見たときの位置のままだった。

 彼女は、あの小人たちはいったいどこから現れたのだろうと、不思議に思った。

 そして、どうして彼らは、いつも彼女の物を動かしているのだろう?


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