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26. 駅
駅のホームで電車を待っていると、突然、一人の少年が彼女の前まで歩いてきた。
彼女が不思議そうに顔を上げると、目の前には右目にガーゼを当てた少年が立っていた。
「すみません、冬月駅はこのホームで合っていますか?」
「……その駅は聞いたことがないです。駅員さんに聞いてみたほうがいいかもしれません!」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
少年はベンチまで歩いていき、そこに腰を下ろした。
突然、子どもたちの騒がしい声が聞こえてきて、彼女の注意がそちらへ向いた。
どうやら、これから出かける子どもたちの声だった。
彼女がもう一度、先ほど少年がいたほうへ視線を向けると――そこには、もう少年の姿はなかった。




