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物語ノ余白  作者: 丹夢
非日常のある日々
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26/40

26. 駅

 駅のホームで電車を待っていると、突然、一人の少年が彼女の前まで歩いてきた。

 彼女が不思議そうに顔を上げると、目の前には右目にガーゼを当てた少年が立っていた。

 「すみません、冬月駅はこのホームで合っていますか?」

 「……その駅は聞いたことがないです。駅員さんに聞いてみたほうがいいかもしれません!」

 「そうなんですか。ありがとうございます。」

 少年はベンチまで歩いていき、そこに腰を下ろした。

 突然、子どもたちの騒がしい声が聞こえてきて、彼女の注意がそちらへ向いた。

 どうやら、これから出かける子どもたちの声だった。

 彼女がもう一度、先ほど少年がいたほうへ視線を向けると――そこには、もう少年の姿はなかった。


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