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24. 通り
「おかしいな、この方向で合ってるはずなのに……」
彼女はスマートフォンのナビを見下ろし、何度もルートを確認した。
そのまま先へ進もうとしたとき、ふと右側へ視線を向けた。
そこには商店街があった。
けれど、なぜかその道には白い霧が漂っているように見えた。
彼女には、何人かの通行人と、何台かの移動販売車が見えるだけだった。
「この道も通れるみたい!」
彼女が指差した方向を見ると、友人は不思議そうに眉を上げた。
「ん?なんでスーパーのほうを指して、道があるって言ってるの?」
「……スーパー?」
彼女は一瞬、呆然とした。
もう一度その方向を見ると、確かにそこには大きなスーパーが一軒あるだけだった。
彼女はスマートフォンを見下ろし、もう一度画面を確認した。
さっきまで地図に表示されていたもう一つのルートも、消えていた。
「おかしいな……私の見間違いだったのかな?」




