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物語ノ余白  作者: 丹夢
非日常のある日々
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24/40

24. 通り

 「おかしいな、この方向で合ってるはずなのに……」

 彼女はスマートフォンのナビを見下ろし、何度もルートを確認した。

 そのまま先へ進もうとしたとき、ふと右側へ視線を向けた。

 そこには商店街があった。

 けれど、なぜかその道には白い霧が漂っているように見えた。

 彼女には、何人かの通行人と、何台かの移動販売車が見えるだけだった。

 「この道も通れるみたい!」

 彼女が指差した方向を見ると、友人は不思議そうに眉を上げた。

 「ん?なんでスーパーのほうを指して、道があるって言ってるの?」

 「……スーパー?」

 彼女は一瞬、呆然とした。

 もう一度その方向を見ると、確かにそこには大きなスーパーが一軒あるだけだった。

 彼女はスマートフォンを見下ろし、もう一度画面を確認した。

 さっきまで地図に表示されていたもう一つのルートも、消えていた。

 「おかしいな……私の見間違いだったのかな?」


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