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俺がただ竜を殺すだけの物語 第三章  作者: M.TOTTORI


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第48話 狩竜人の帰還

「お前の返事を聞いて安心したよ、まあそう言うだろうとは思っていたが・・・」


レイの信頼を勝ち取っていたみたいで、僕は少し安堵した。

そんな僕の表情を読み取ったのか、レイも少しだけ上機嫌になり、


「お前の竜の初狩りの予定なんだけど、年が明けてからで良いか」


季節は夏から秋へ変わろうとしていた、そうか漸く立ち上がる事が出来るようになったけれど、竜と対峙出来るようになるまでには、年が明ける頃まで時間は掛かるか。

そして、僕はそれまでにこの病室を出なければいけない、今までと同じように剣を振れる様にならなければいけない、今までよりも強く剣を振れる様にならなければいけない。

そして、もう二度と竜の力に屈服しない様にしなければいけない、心ではそう思っている、身体もそう思っている、全身全霊でそう思っている。

あの日、山間から狩竜人船が現れた時から始まった僕の物語、終わらせるのは簡単だ、終わるのもあっけない物だろう、だけど、そうなるにはまだ早すぎる、もっともっと、もっともっと強く思い続けなければ、物語はあっと言う間に終わってしまうだろう。


「わかりました。それまでに身体を直して、動けるようにして置きます」


「良い眼だ、思い出したようだな。まだまだ苦しい事は沢山有るだろうけど・・・」


「有るだろうけど」


レイに釣られて僕は思わず口ずさんでしまった、それを聞いてレイの口角も上がり、


「その何倍も楽しい事が有るからな、もう何から何まで楽しいことだらけだぞ、早く一緒に狩りに行きたいぞ」


「はい、ありがとうございます」


レイの言葉に思わず礼を言ってしまった、それを聞いてレイも嬉しくなってしまったのか、


「ようし、お前の初狩りは俺と一緒に初竜に行くか、俺も久しぶりに血が騒いできた」


そこで僕はフランシスたちから聞いたレイの初竜狩りの事を思い出し、


「それはジェイジェイやシンディー達と行って下さい、僕はそれなりな竜で良いです」


「何言ってるんだよ、初狩りが初竜だなんてそんなに居ないぞ、俺が知ってる限りは・・・、まあ良いや、それなりので良いんだな、次は俺も狩りに同行するし、ガンナーも連れて行くから、ほれ、あの可愛い子ちゃん、あの子も同行させてやるよ、あ、でも部屋は別だぞ、部屋を一緒にすると碌な事をしないからな」


「しないよ・・・、とは言え無いか」


僕の言葉に、レイは少し寂しそうな顔をした。

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