再戦を、、~痛みを知る~
「防衛者」はケルトリックと再び戦う、、
しかし、ケルトリックは、、
ケルトリックが使う技術とは、、
「なんだ?あいつの力が入っていないような、、体の動きは、、まるで「傀儡」だ。」
「防衛者」が呟く、、
ケルトリックが動く、、
しかし。ケルトリックの動きはまるで軟体動物のように、グネグネとしながら「防衛者」に向かって行く、、、
「、、っ!!気持ちが悪い!!」
「防衛者」は嫌悪感を表すも攻撃を仕掛ける、、
だが、その攻撃はケルトリックの独特の動きには効果がなかった、、
「、、っ!!な、、何だ!?まるで、、布を殴っているような、、」
「防衛者」が驚いていると、、
ケルトリックが攻撃を仕掛ける、、
だが、ケルトリックの攻撃に硬直はなく、鞭のように腕をしならせて、「防衛者」のことを叩いた、、
「、、っ!!あぁぁぁぁ!!」
「防衛者」が初めて声を上げ、痛みを感じる、、
「ど、、、どういうことだ!?お、、俺は痛みを、、」
「防衛者」が考えていると、、
次なる攻撃が来る、、
「防衛者」はその攻撃を足で防ぐ、、
「、、っ!!ぐぅぅ!!あぁ!!痛い!!」
「防衛者」は痛みを我慢しながらケルトリックに攻撃をする、、
だが、その攻撃は虚しく、、
ケルトリックには通らない、、
「はぁ、、はぁ、、い、、痛みというものが、、これほどの物とは、、しかし、、どうして、、痛みを感じる?」
「それはね、、あんたの痛覚を強化したから、、」
「、、っ!?き、、貴様、、喋れるのか!?」
「もちろん、、ただ黙ってたのは、そっちの方が都合がいいと思ったから、、でも、そんなの関係なかったみたい。」
「い、、一体どうなっているんだ!?お前の体はそんな動き出来なかったはずだ、、それに、、どうやって、俺の攻撃を避けているんだ!?」
「はぁ、、少しは落ち着きなよ、、初めてだっていうのは分かるけどさ、、興奮すると痛みが和らぐから、、本能によって興奮しているのかな?まぁ、、どうでもいいや。私が今どうやって動いて、どうやって攻撃をしているか、、それは、魔術によってだよ。」
「は?何を馬鹿なことを、、貴様の魔力は一割程度、、その程度でこれほどの威力が出るわけがないだろうが。」
「そうだね。まったくもってその通りだよ。」
「なら、、」
「でもね、私が使っているのは二つだけ、、「防衛者」。お前の痛覚の強化と、この「傀儡の踊り手」の二つだけ、、あんたに攻撃を与えているのは、、私自身の生身の体だよ。」
「な、、生身!?うそをつけ!!」
「嘘じゃないよ、、脱力によって威力を出す技術だよ、、まぁ、下手にすれば、自分の筋肉繊維や健をを断裂する可能性があるけど、、そこは、鍛練の賜物だよね。」
「脱力、、?何を言っているんだよ、、その程度で俺に攻撃が、、」
「はぁ、、察しが悪い、、いい?脱力するってことは、衝撃を中に入れるってこと、、硬い物質に硬いものぶつけたところではじかれるか、砕かれるかのどっちか、、そうなると、衝撃は、反発の力に変わるか、外に逃げる力に変わるの、、そうなった場合、威力は半減、、もしくは、ないに等しくなるの。でもね、柔らかい物質に硬いものぶつけても、弾かれないし、砕かれない、、それはどうしてか?答えは単純、、柔らかい物質が衝撃を全部吸っているから、、いや、吸ってるってのは語弊があるかな?正確に言えば、拡散させているの。柔らかい面全体に力を分散させて、威力を殺すの、、じゃあ、問題。柔らかい物質を少し弾力のあるもので囲った場合、、衝撃を与えた場合どうなるでしょうか?」
「、、衝撃が逃げるんじゃないのか?」
「おぉ!!よくわかってね!!その通り、中の柔らかい物質の動きに合わせて、周りを囲っている弾力のある物質が一緒に動く、、でも、柔らかい物だけの時よりも逃げにくくなるけど、、それじゃあ、、硬い物質の周りを弾力のある物質が囲っていた場合は?」
「は?なんだよ、、何が言いたいんだよ。」
「、、懇切丁寧に教えてやってんだから、、答えろ。」
「、、知らねぇよ、、周りの弾力が少しでも衝撃を逃がすんじゃねぇのか?」
「まぁ、、大方正解かな。周りにある柔らかい物質が「膜」のような役割をして、衝撃の大半を逃がすけど、、物質同士の直撃は起きるってのが正解かな?じゃあ、、人の体は?」
「だから、、何が言いたいんだよ、、」
「人の体ってのは、、”皮膚”と言われる「弾力のある膜」と”筋肉”って言う「柔らかくも硬い物質」によって構成されている、、そこに”神経”っていう「防御ができない弱点」が存在しているんだよ。そこで、脱力をして、、」
ケルトリックが消える、、
「防衛者」の反応が遅れると、、
ケルトリックは「防衛者」の腹部を叩いた、、
「、、っ!!がっ!!」
「このように、、当たる瞬間だけ、、力を込める、、すると”筋肉”は固いものに当たったと認識し、収縮し、衝撃を閉じ込め、”皮膚”は筋肉の収縮により、弾力を奪われる、、そうなった場合、、衝撃は、体内に広がる、、足や腕であれば、その部位で止まるが、、腹部となれば、、話は別、、腸や胃と言った消化器系の内臓系が衝撃を受けることになる、、どう?辛いでしょ?」
「あぁ、、、ぐっ!!あぁ、、は、、腹が、、」
「さて、、人間の弱点は、、いくつか存在している、、その中で腹部に対しての衝撃は、、油断をすれば、どんな人間であっても致命になる場所だ、、おっと!!そう言えば、、お前は不死、、だったな?」
ケルトリックは不敵に笑う、、
その笑顔を見た「防衛者」は恐怖を感じる、、
「、、っ!!あぁ、、なるほど、、先ほどの悪寒もこれか、、」
「衝撃を中に入れる攻撃は、、硬い所ではなく柔らかい所を狙うのがコツだ。」
ケルトリックがそう言うと、、
「防衛者」のふくらはぎを叩く、、
「、、っ!!あぁ!!」
「どうだ?痛いだろ?固めにくい場所に攻撃をされることが、、どれだけ苦しいか、、思い知ったか?」
「防衛者」は、あまりの痛さについに涙を見せる、、
その涙が、「防衛者」の心の限界を表していた、、
「、、これが痛み、、俺には、、これ以上、、耐えられない、、」
「防衛者」が「死なぬもの」を解除する、、
「なんだ?自分の運命を受け入れるのか?」
「あぁ、、俺には、、これ以上、、耐えられない、、だから、頼む。殺してくれ、、」
「、、そうか。」
ケルトリックが「死なぬもの」を回収し、「防衛者」の頭を叩き、その場には「防衛者」の体のみがあった、、
それから数分後、、
気を失っていたガリルが目を覚ます、、
「、、ん、、っ!!け、、ケルトリック!?」
「ここにいるよぉ~、、」
ガリルが目にしたのは、「防衛者」の体の前で上向きに倒れこむ、ケルトリックの姿であった、、
「ケルトリック!!」
ガリルが駆け寄り、ケルトリックの前に立つ、、
しかし、ガリルは「防衛者」の姿を見て、ケルトリックに目線を送る、、
「、、もしかして、、また、終わったの?」
「うん。終わってるよ。」
「そっか~、、」
「ねぇ、ガリル。」
「ん?」
「膝枕してよ。私、今、全身が動かないんだ。」
「え?まぁ、、良いけど、、」
ガリルがケルトリックの頭側まで回り、ケルトリックの頭を軽く持ち上げ、自身の足にケルトリックの頭をのせる、、
「ねぇ、、ケルトリック、、どうして、「防衛者」は「聖遺物」を手放したの?」
「ん?なんでか、、う~ん、、完全には分からないけど、、”痛み”を知ったからじゃない?」
「え?痛みを?でも、、彼は、、痛みを感じないんじゃないの?」
「いや。どうやら、感じないんじゃなく、、とことん鈍感だっただけ。だから、痛覚を強化させて、強制的に痛みを与えたの。」
「痛覚を強化、、そんなことができるの?」
「もちろん。魔術や魔法を極めようとすれば、体や動物について深い知識が必要になる、、そして、強化は理解が深ければ深いほどより強くできる。だから、私が強化をかけた場合、、どれだけ鈍感であっても、感じるほどにまでに強化ができるの。あと、強化の幅は理解度だから魔力量も関係ないってのが良い所だよね。」
「なるほどね、、」
ガリルが「防衛者」の体を見つめていると、、
ケルトリックが口を開く、、
「、、”痛み”ってのはね。成長と我慢の証拠なんだよ。成長をすれば、身体の痛み、心の痛みを知り、それをコントロールすることができる。そして、コントロールをすることで、我慢を覚える。我慢を覚えれば、チャンスまで待ち、そのチャンスをつかむ瞬間を獲得できる。でも、、痛みを感じないとその全てが奪われる可能性がある、、「防衛者」は成長はあったみたいだけど、、我慢を鍛えることはできなかったみたいだね、、」
「そう、、なんだね、、」
「まぁ、、とりあえず、私たちの勝利ってこと。さて、、「騎士」はどうかな、、」
ケルトリックたちの戦いが終わった、、
そうして、この戦いは、「騎士」と「教皇」の戦いへと移り変わる、、
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