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「騎士」と「賢者」は偽りを使い世界を見る。  作者: 桜薔薇 青
第二章 再び回る歯車

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再戦を、、~不死の強さ~

「防衛者」が氷を解かすのが先か、、

ケルトリックが溜めるのが先は、、

そうして、この戦いは、、

ケルトリックが力をためていく、、


「、、っ!!そんな長い溜め、、あいつからしてみれば、絶好の隙よ!?」


「そうね、、だから言ったでしょ?賭けだって、、先にあっちが動けば、、私が死ぬ、、でも、溜めきれば、、私が勝つ、、この命を懸けた賭けで、、威力が倍増するのよ、、」


「、、っ!!「条件向上(ワット・ディ・アップ)」、、この状況でするの!?」


「もちろん!!狙うは「聖遺物」!!私は、今より!!「神」が与えた者を壊す!!」


「条件向上(ワット・ディ・アップ)」、、

それは、発動させる魔術、魔法に対して条件を付け、威力を向上させられる現象を意味する、、

ガリルが、現在、指定している条件は、、「防衛者の凍結よりも先に自身の攻撃が完了すること」もしくは「防衛者の凍結が自身の攻撃より先に溶ければ自身が殺されること」の二つの条件を指定している、、

後者の条件に、自身の命を懸けていることにより、前者の条件を同等にまで引き上げた、、本来、前者の条件であれば、動きが制限される程度の傷しかつけれない、、だが、後者の条件により、その威力は、、ケルトリックの元の威力に上乗せされ「聖遺物」を壊すまでに至っていた、、


「ふぅ、、ガリル、、「防衛者」の氷はどれぐらい?」


「、、もう少しで溶けそうだよ、、でも、、ケルトリックの溜めは、、」


「まだまだかかりそうだね、、これは、、間違えたかもな、、」


ケルトリックが弱音を吐くと、、

「防衛者」の声が聞こえる、、


「間違えた?お前が、、この国に喧嘩を売ったことが間違えだったのだ、、ただ一人の人間如きが、、「神の使い」に喧嘩を売って、、勝てると思うなよ?」


「、、喧嘩?売ってきたのは、、そっちだろうが、、「騎士」のことを裏切り、私のこともだました、、何が「神」だ、、何が「神の使い」だ、、そんなに自分のことを「神の使い」って言うんだったら、、私、一人に手こずるなよ、、「騎士」一人に手こずるなよ、、」


「、、手こずってなど、、」


「いるから、、こうして、氷像になっているんだろ?どうして、簡単に壊さない?」


「、、、、、」


「理由は簡単、、壊せないんでしょ?だから、シバリングで溶かしている、、つまり、、その程度でしかないってこと、、それに、、どうして、あんたらは”神”のことを「神」なんて言うの?まるで、、二つ名みたいに、、」


ケルトリックが質問をすると、、

「防衛者」は、シバリングをさらに強め、氷を砕いた、、


「、、黙れ、、貴様らが知らなくてよいことだ、、」


「防衛者」が歩く、、

ケルトリックはいまだに溜めていた、、


「、、っ!!「条件向上(ワット・ディ・アップ)」の影響で、、動きと、、攻撃性が、、」


「つまらぬ小細工では、、俺には勝てないということだ。」


「、、そうだな、、流石、、最古の「三聖大司教」だな、、」


「なぜ、、そんなことを知って、、」


「防衛者」の動きが少しだけ止まる、、

その少しの時間で、ケルトリックの溜めが完了する、、


「、、っ!!手土産だ!!受け取りな!!」


ケルトリックが攻撃を放つ、、

その攻撃は「防衛者」に当たる、、

しかし、「防衛者」はその攻撃を受けても一切の微動もしなかった、、


「、、くそっ!!やっぱり、、攻撃性が著しく落ちているな、、」


「、、無駄に「条件向上(ワット・ディ・アップ)」を使うからだ、、本来なら、、破壊やヒビを入れられずとも、、俺を動かすことぐらいはできたというのに、、哀れだな、、」


「、、そうだね、、確かに、、でもね、、攻撃性がないからと言って、、私自身が弱くなったわけじゃない!!」


ケルトリックが「防衛者」に向かって行く、、

しかし、「防衛者」はケルトリックの首元に手を当て、押したとした、、


「、、っ!!がっ!!げほっ!!」


「、、どうした?首にたしての掌底はいささかやり過ぎたか?息がしづらいか?」


「がっ!!っ!!この程度、、何でもない!!」


ケルトリックが倒れた姿勢から蹴りを繰り出す、、

「防衛者」はその蹴りをつかみ取り、足を軸にケルトリックを浮かせ、地面にたたきつけた、、


「、、っ!!」


「どうした?まさか、、叩きつけただけで意識を失ったのか?」


「ケルトリック!!」


「あぁ、、そう言えば、、お前もいたな、、ガリル、、」


「防衛者」がガリルに視線をやる、、

ガリルは、視線だけで恐怖を覚え、体が硬直する、、


「あっ、、うっ、、」


「どうした?声すら忘れたか?」


「防衛者」が足を動かす、、

ガリルの本能が即座に反応し、「万物を貫く必中の槍(グングニル)」を呼び出し、「防衛者」に向け投げる、、


「、、ん?おぉ、、「神聖たる武器」の、、まさか、それを投げてくるとは、、」


「防衛者」は槍との間に手を入れ、衝撃を軽減しようとする、、

しかし、ガリルは、とっさとはいえ、本能による攻撃のため、力の全てをその槍に込めていた、、

その威力は、「防衛者」を軽く吹き飛ばすほどの威力を有していた、、


「、、これは、、無理だな、、」


「防衛者」は後方へすさまじい速度で消えていった、、

それから数秒後、、

激しい音と振動が空間全体に伝わった、、


「、、っ!!ケルトリック!!大丈夫!!」


ガリルは、すでにケルトリックに駆け寄っていた、、

だが、ケルトリックに反応はない、、


「ケルトリック!!起きて!!ねぇ!!ケルトリック!!」


ガリルは、ケルトリックを起こそうと叩く、、


「お、、起きない、、ねぇ!!ケルトリック!!」


「無駄だ。脳天から地面にたたきつけた、、小麦や土なら多少は衝撃を吸収したかもしれんが、、ここは石畳、、衝撃は逃げず、「賢者」にほとんど返った、、つまり、こやつはどれだけ頑張ろうとも、今は目を覚まさぬよ。」


「そ、、そんな、、嘘だよね、、ねぇ、、起きてよ、、起きてよぉ、、ケルトリック、、」


「やれやれ、、敵とはいえ、、こんなに感動的なものを見せられては、、心が痛むな、、」


「防衛者」がゆっくりとガリルの頭に手を伸ばす、、


「だが、、すまんな、、お前らは生かしてはおれんのだ、、せめてもの情けだ、、お主が好いている者とともに逝け、、」


「防衛者」はガリルの頭に力を込める、、


「、、っ!!がっ!!い、、痛い、、や、、やめ、、」


「、、、、、、」


「け、、ケル、、トリック、、わ、、私は、、貴方のことが、、」


「防衛者」はさらに力を込める、、

血管は浮き上がり、指はさらに食い込む、、


「、、あ、、あぁ!!」


「すまんな、、痛いだろうが、、俺にはこれしかないのだ、、」


そうして、「防衛者」の指を中心にガリルの頭蓋にひびが入ろうとした瞬間、、

「防衛者」は得体のしれない悪寒に襲われる、、


「な、、何だ?いきなり、、寒気が、、」


しかし、「防衛者」は気にせず、ガリルの頭蓋を割ろうとする、、

その痛みにガリルは耐えられずに気絶する、、


「む、、気絶したか、、まぁ、そちらの方が都合がよい。」


「防衛者」はさらに力を入れる、、

血管が破れようと、指の骨にひびが入ろうと止めようとしなかった、、

だが、「防衛者」はガリルの頭蓋を割れなかった、、

それは、力が足りなかったのではない、、

その原因は、、、


「、、どうして、、どうやって起きた、、「賢者」!!お前は、石畳に頭から打ちつけたはず!!なのにどうやって!!」


「防衛者」の邪魔をしたもの、、

それは、紛れもなく、自身が叩きつけたはずのケルトリックであった、、

その光景に驚き、「防衛者」が声を荒げながら聞く、、

だが、ケルトリックから返事は帰ってこない、、

それどころか、体全体に力が入っていないかのようにふらついていた、、


「な、、何だ!?どういうことだ、、あれでは、、まるで「傀儡」ではないか!!」


「防衛者」はこれから意思のないケルトリックと戦うことになる、、

意思のない者がどれほど厄介なのかを「防衛者」はこれから知ることになる、、

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い

高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。

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