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「騎士」と「賢者」は偽りを使い世界を見る。  作者: 桜薔薇 青
第二章 再び回る歯車

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再起に向けて~すべて無き者~

「騎士」が「不壊封印」を自身にかけ、三百年が経った、、

次なるものは、、

本の虫と言われるほどの者、、

だが、かの者の覚悟は、、

「騎士」が完全な像となり三百年が経っていた、、

「騎士」と「賢者」が敗北をした「神聖国家 ゴルメルト」は「神勝国家 ゴメルシルト」となっていた、、

その国にある一人の女性がいた、、

彼女は、魔力もなく、体力もない、、そんな、貧弱な存在であった、、

そんな彼女は、今、読書をしていた、、


「また読書?そんなに本の虫で、、いつまでたっても上達できないよ?」


「上達も何も、、私には魔力が生まれてからないの、、だから、「魔法」も「魔術」も使えない。だからと言って体術も、身体的理由からできないし、、だから、私のことなんて気にしないで高めたら?ガリル。」


「えぇ、、ケルトリックが一緒じゃなきゃ、私だってわからないところがあるんだけど?」


「大丈夫だよ。ガリルにはアルケットがいるでしょ?それに、サリットだって。だから大丈夫。」


「ん~。」


「どうしたの?そんなに頬を膨らまして。」


「ねぇ、魔力がないってことは「魔術」に対しても抵抗できないんだよね?」


「あぁ、魔力はすべてに通ずるものだからね。それを有していない、私は何に対しても抵抗ができないな。」


「そ、、なるほどね~、、」


ガリルと呼ばれる少女が「魔術」を使い、風でケルトリックを運ぶ、、


「ち、、ちょっと!!いっつもこんなことをして!!たとえ、私でも怒るよ!?」


「あはは!!怒っちゃえ!!怒っちゃえ!!それで、私たちを追いかけてくるなら怒っちゃえ!!」


「はぁ、、もう、、相変わらず、、元気ね、、私はついていけるか心配だわ。」


ケルトリックはあきれながらも、大人しくガリルに連れていかれる、、

そうして、ケルトリックを連れたガリルが、アルケット、サリットのところまで着く、、


「お~い!!遅いぞ!!ガリル!!」


「あはは!!ごめんごめん!!ケルトリックが駄々をこねるから!!」


「私のせいなの!?いけばいいじゃないといったのに、駄々をこねたのはそっちでしょ!?」


「はいはい。どちらでもいいからさっさと行くぞ。時間的に、そろそろだからな、、」


そういうと、ケルトリック以外の三人が「加速魔術」を使い、学園へと向かって行く、、

その間も、ケルトリックはガリルによって運ばれていた、、


「あぁ、、風を感じる、、これが、、「魔術」か、、本が読めない、、」


「あはは!!いいじゃん!!いいじゃん!!本を読むよりも風を感じようよ!!ケルトリック!!」


「、、勘弁してくれ。私は、魔力も、体力もだめだから学園に行ってないというのに、、お前らに連れていかれるから学園の先生らも、私の顔を覚えて、「あぁ、またか。災難だね」なんて顔をしてくるんだぞ?」


「それは、、すまないな。だが、お前がいて俺らは楽しいのだよ。だから、ついてきてくれないか?」


「そんなイケメンムーブをかますな。そう言うのは、学園でお前のことを狙ってる女性たちにやれ。」


「、、それは、、勘弁してくれ。」


「あはは!!綺麗に返されたね。サリット。」


「うるさい。というか、、お前はいつまで手を抜いているつもりだ?」


「何のこと?この四人の中で、一番強いのはアルケットでしょ?」


「何を言っている?お前の方が強いだろ?」


「えぇ、、アルケットもそんなこと言うの?ケルトリックはどう思う?」


「さぁね。私から見たら、あんたたち全員が手を抜いているでしょ?その耳についてるものは飾りなわけ?」


「「「、、、、、」」」


「ほらね、いつもそう。大切な時ほど黙る。よっぽど私に知られたくないわけね、、って、、そんな話をしてたら学園よ。」


四人は学園に着き、ガリルはケルトリックを下ろす、、

すると、一人の教員が近づいてくる、、


「またですか、、あなた達が特待生だから許しますが、、本来であれば部外者は学園には入れないのですよ。それに、、「魔力なし」なんて特に、、」


教員のこぼした言葉に三人が反応し、一気に魔力が高まる、、

それを感じた、教員は半歩後ろに下がる、、


「どういうことか、、今、、ここで説明をしてくれる?」


「もちろん、教員たるあなたならば、、我々がどう思ったのか、、理解できないはずはないだろう?」


「どうなんだよ、、あぁ!?」


「、、、、す、、すまなかった、、特待生である君らの友達をけなしてしまい、、」


「、、許すのは私たちじゃない、、ケルトリックがどう思う、、」


「いいわよ。私は気にしてないし、、それよりも、授業が始まるんじゃないの?」


「え、、えぇ、、じゃあ、行ってくるね?」


「えぇ、行ってらっしゃい。」


「ねぇ。」


「は、、はい!!」


「ケルトリックは、本が好きなの、、言ってる意味、、分かるわよね?」


「は、、はい!!我が学園の「歴総図書館」に案内します。」


「そう。なら、お願いね?」


三人が授業が始まる教室へと向かって行き、ケルトリックは、教員に案内され「歴総図書館」に着く、、


「、、ここも何回目かな、、もう、ここらの本は読み漁った、、」


ケルトリックはそうつぶやきならがら、窓の外で授業をしている三人を見つめていた、、


「はぁ、、私にも、、魔力があれば、、あんなことができたのかな、、」


そんなことを呟いていると、、

背後から声が聞こえる、、


「おや。今世は、魔力がないのですか、、身を隠すにはもってこいですね。」


ケルトリックはその声に驚き、とっさに本で後ろを殴る、、

しかし、声の主は、実体がなく、本が通り過ぎる、、


「、、っ!?」


「おやおや、、好戦的なところは変わってないのですね。我が主。」


「、、、お前の主になった記憶はない、、」


「え?あぁ!!そうでした、、貴方のことは「輪廻の蛇(ウロボロス)」に呑み込ませ、全てをなくさせたのでした。いやぁ、、三百年もたつと、少しだけ記憶にかけが生じますね。」


「、、お、、お前は誰だ?わ、、私の何を知っている。それに、、全てをなくさせた?何の話だ?」


「、、どこから話しましょうか、、そう言えば、今世はお名前があるのですか?我が主。」


「、、名前?私の名前は、ケルトリック、、生まれてからこの名前だが?」


「そうですか。では、ケルトリック様。貴方様に質問がございます。答えてくれますか?」


「、、私に答えられる範囲であれば。」


「では、今、この国ではどういった歴史を教えているのですか?」


「私は、学園には通ってないから詳しいことは分からないが、、この「図書館」で読み漁ったものをつなげると、、「従順たる騎士」と「歴才の賢者」を打ち倒し、この国は、「神」に認められ。世界の中心となった。と言った所か、、」


「なるほど、では、貴方は、この国の王の顔を知っておりますか?」


「あぁ、「教皇」カロレット・ヴァルキラー様だ。あの方は、「神」から直接力を与えられた「現人神」だと言われている、、真相は知らないが、、」


「そうですか、では、最後の質問です。あなたは、「世界」を取りますか?それとも、「己」を取りますか?」


「ど、、どういうことだ?何を意図している?」


「お答えしません。ただ、どちらかをお答えください。」


「、、私は、、この「世界」が嫌いだ。この「世界」は、あまりにも力無き者に冷たすぎる。力がないからと言って、他の才が優れていないわけではない。力がないだけで、知識がないわけではない。力がないだけで、魔力を有していないわけではない。伸ばすところは、数多とあるのに、この「世界」はどうしても、表面上の力だけを見ている、、もちろん、内側を見ようとしてくれる者たちもいる、、」


ケルトリックはそう言いながら窓の外の三人を見る、、

ガリルがそれに気づき、ケルトリックに手を振る、、

ケルトリックは手を振り返す、、


「、、でも、そんな内側を見ようとしてくれる奴らをこの「世界」は、、「異端」という、、そんな「世界」は間違っている。できないからと切り離すのではなく、伸びしろのある所を見つけ、伸ばし、自身の力で生きていける方法を見つけさせること。人は、表面ではなく内面を見て接すること。この二つの根本がない「世界」なんて、、大っ嫌いだ。」


ケルトリックは、力強い目で言い放つ、、

その答えを聞いた亡霊は大いに笑う、、


「あははは!!流石は我が主!!どんな逆境に立たされようとも、、どんな不条理に立たされようとも!!己の意思だけは決して曲げないここの強さ!!意志の強さ!!まさしく!!「世界の反逆者」にふさわしいものだ!!」


「私が、、「世界の、、反逆者」?何を言っているの?」


「申し訳ありません。それは、まだお答えできません、、ですが、、貴方の魔力の一部をお返しいたします。この学園の奥にある「バウリット山」に向かってください。その頂上には、貴方の力をとなるものがおります。」


「で、、でも、、バウリット山は危険度SS級、、まず、普通の人間じゃ踏み入れることすらできないし、、許可書すらないんじゃ、、門前払いよ?」


「おや?あなたの友は”普通”ではないでしょう?この国の最高峰の学園である、ここで、特待生という本物の”天才”たちでは?」


「、、私の身勝手で、、そんなこと、、」


「まぁ、どちらでもいいですよ。これまでの人生と同じ道を歩むか、、違う道を歩むか、、いつも、選択をするのは自分自身なのですから。「力が欲しいなら山へ」、「平穏が欲しいなら街へ」、、どちらでも構いません。」


それだけを言い残し亡霊は消えた、、

亡霊からの言葉を聞いて、ケルトリックは、、

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。

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