山に囲まれた国~相反する二人~
「騎士」とオーガリストの戦いは続いていた、、
そして、オーガリストはある事を起こす、、
しかし、「騎士」はそれを、、
向かえる最後の戦い、、
「騎士」とオーガリストの戦いは激化していた、、
「騎士」がアーデルを振るい、斬撃を飛ばす、、
その斬撃をオーガリストは躱し、「神器」を使い「騎士」に攻撃を仕掛ける、、
だが、「騎士」はその攻撃をまるで踊るように躱した、、
「躱すか、、」
「貴方の「神器」は「事象に書き込むことで具現化させることができる」というものでしたね?」
「あぁ、当たってるぞ。そんなお前に、、祝福だ。」
オーガリストがそう言うと、、
何かを事象に書き込む、、
次の瞬間、、
「騎士」の眼前に広がったのは、遥か空から落ちてくる巨大な隕石であった、、
「おぉ、、これは、、すごいですね、、」
「さぁ?どうする?隕石を壊すために剣を振るえば我がお主を殺す、だが、お主が我を殺すことに専念すれば、、あの隕石は落ち、お主らは死ぬ、、どちらを選ぶ?」
「何か、、勘違いをしていないか?」
「ん?何を勘違いしているというのだ?」
「まず、僕らはあの程度の隕石では死なない。というか、、あの程度の隕石で死ぬぐらいだったら世界に嫌われていない。それと、、」
「それと?なんだ?」
「騎士」が口を開く、、
それと同時にオーガリストが認識できないほど早くアーデルを振るい、巨大な隕石を真っ二つに切った、、
「それと、、この程度の隕石なんて小石と同等、、そして、私が少しでも力を入れればお前如きでは見えない剣速を出すことだってできるんだよ。」
「騎士」がオーガリストに向かってそういう、、
しかし、真っ二つに切った隕石は依然として落ちてきていた、、
「、、お主がどれだけ早く斬ろうが、、巨大な隕石は止まらない、、我すら斬れずこの世ごと死ね、、」
隕石が当たる、、
よりも前に「騎士」が動く、、
「ここまで引き付けたのは、力の差をはっきりと見せつけるためだ、、隕石はあと数十秒後に衝突する、、しかし、数十秒”も”あるのだ。切り刻むのには余裕過ぎる時間だな。」
「騎士」がそういう、、
しかし、オーガリストは嘲笑う、、
「何ができるというのだ?あと数十秒”しか”ないのだぞ?一体何ができるというのだ。」
「まったく、、お前は「人」の時の感覚が残っているな、、」
「騎士」が苦笑をする、、
オーガリストが瞬きをする、、
そして、再び目を開けると、、
隕石が細切れにされ、風に流されているところを目にした、、
「は?あ、、あの、、巨大な隕石は?」
「ん?切り刻んだよ。君が瞬きをする瞬間にね、、だから言ったろ?数十秒”も”あるって、、それに、、僕を前にそんなに悠長に瞬きをしたらダメだろ?」
「騎士」がオーガリストに向かって投げかける、、
しかし、オーガリストは何も言えない、、
「あぁ、すまんな。こう話しかけても、、もう、真っ二つに切っていたんだ。いやぁ、、あまりにも僕の腕がいいから間違えてしまったよ。」
「騎士」が軽く笑っていると、、
オーガリストの「神器」が光り、オーガリストが再び声を発する、、
「、、っ!!はぁ、、はぁはぁ、、な、、何だ?何が起こった?」
「、、「神器」に組み込んでいたのか?」
「何を言っている?」
「あぁ、、勝手にというやつか、、なるほど、、愛の重たい「ガイリストア」様らしいやり方だ、、簡単に説明をしてやる。お前が持っている「神器」には「自分が認識していない致命傷、死因をなくす」ように組み込まれている。そして、今、僕がお前を真っ二つに切ったことをお前は認識できていなかった、、だから、「神器」が勝手に反応して、勝手に事象に書き込んだ、、だからお前は生きている。そういうわけだ、、」
「こ、、この「神器」にそんなものが組み込まれているなんて、、我でも知らなかったぞ?」
「そうだろうな、、何かを仕込むうえで一番いいのは誰にも知らせず、何も知らないことが一番いいやり方なんだからな、、だが、僕が今、喋ったことによりその仕込みもなくなった、、次、僕に切られたら本当の死だ。心して避けろよ?」
「騎士」がそう言った瞬間、、
「騎士」の猛攻が始まる、、
アーデルを逆手に持ち替え、斜めに切りかかる、、
避けられようとも、投げ、再び握り、今度は袈裟切りにする、、
その一撃は、オーガリストの胸を浅くではあったが切り裂く、、
オーガリストは距離を取る、、
しかし、「騎士」はその距離をまるで滑るかのように潰す、、
「騎士」は剣を上段に構え、オーガリストを切り伏せようとする、、
オーガリストは上段に防御を構える、それを見た「騎士」は、即座に下段に変え、足を切り裂く、、
足をやられたオーガリストはその場に座り込む、、
「、、っ!!」
「、、ふぅ、、ここまで耐えられてのは、、久しぶりだな、、」
「、、型が存在していない、、そんな無茶苦茶な剣術、、本来なら使い物にならないはず、、それを使えるものにまで昇華させたのは、、お前のその鍛え抜かれた体だな?アーデルを持ったからわかる、、その剣は、他の剣よりも圧倒的に重い、、質量的なものではなく概念的なものでな、、概念的な重さというのは厄介なものだ、、その刀が持つ意思によってその重さを大きく変える。時に羽のように軽く、時に鉱物のように重く、、そのような剣を自在に扱えるその肉体、、それが全ての軸だな?」
「、、素晴らしい観察力!!まさにその通りだ!!「神代」の頃から鍛え続けてきた、、我が主「歴才の賢者」の従者というのであれば、ありとあらゆる強敵が立ち向かってくる、、そいつらが相手であっても我が主が、、「賢者」が、、戦いに集中できるようにその者たちとやり合う、、それが僕の役割だ。そのために鍛え続けた、、「冥刀」も手に入れた、、「三理蛇」も、、「世界蛇」も配下に加えた!!すべては我が主のために!!我が依存先のためにだ!!」
「いかれてやがるな、、」
「上等!!誰に何と言われようとも!!僕はこの道を選び、幸福を感じている!!僕の選んだ道に誰が口を出せるというのだ!!自分の人生は自分にしか決められぬのだらか!!」
「騎士」が声高々に答える、、
その回答を聞いたオーガリストは何も言えずにいた、、
だが、そんな中でも唯一声を出せる者がいた、、
「早く決着つけなさい。足を切った相手、、勝てる相手に話をするのは結構だけど、、忘れたの?そいつは「神器」によっていくらでも回復可能なのよ?それに、、私は早くガレットの肉体を回収したいの。」
「申し訳ありません、、我が主。今、決着をつけます、、」
「騎士」が「賢者」からの言葉を聞き、オーガリストに刀を向ける、、
しかし、オーガリストは不気味な笑みを浮かべる、、
「いいのかよ?ここでお前が俺を殺せば、、俺の肉体となっているガレットは死ぬことになる、、そんなことをしてみろ、、「賢者」が言っていた回収は、、できなくなるぞ?」
「、、そうですね、、ところで、話は変えますが、、貴方は「英雄」をどう捉えますか?国家の最高戦力?民の象徴?平和をもたらすもの?どれですか?」
「あ?我は、、我は「英雄」は民の盾であり、国の誇りであり、我らの信頼の剣であると思っている、、高潔な魂を持つ者が国に骨を埋めてくれるというのであれば、、我々は大いに歓迎し、感謝をする。「英雄」が一人いるだけで国は安泰だからな。」
「なるほど、、では、もう一つ、「英雄」はどのようにして生まれる?」
「、、「英雄」は、、「神」によって選ばれた高潔な魂を持つ人、人々の上に立ち、一騎当千の力を有る者、、か?」
「なるほどな、、やはり、お前は「人」の”王”なのだな、、」
「なんだと?ならば、お主はどう考えているのだ?」
「ん?僕かい?僕は、、「英雄」とは作られるものだと思っている。「神」あるいは「人」によって作られる都合のいい存在、、だってそうだろ?「英雄」、、本来なら素晴らしき名誉だ。だが、、「人」は何かと「英雄」だから、、「英雄」なら、、それでできなければ「裏切り者」と呼ぶ、、歴史の一部に絞っても「英雄」として崇められていたものがいきなり「裏切り者」として処刑、もしくは弾圧される、、そんな理不尽の上で成り立つ都合のいい存在、、それが「英雄」、、と僕は考えているよ。」
「そうか、、ところで、、なんでこんな話をしたんだ?」
「それは、お前が最後だからだよ。たとえ、足を治したとしても僕の方が先に切れる、、復活もないお前はどう頑張ろうが、、負けは確実だ。」
「だろうな、、何度か「神器」で事象を見ているが、、どれも最後には「死」の一文字だけ、、随分と、、あっさり終わるのだな、、」
「戦いなんてそんなものさ。それじゃ、、さようなら、、」
「あぁ、さようなら。」
「騎士」とオーガリストが最後のあいさつを交わす、、
そして、「騎士」はオーガリストを真っ二つに切った、、
すると、ガレットの肉体から煙のようなものが吹きあがった、、
その煙は、オーガリストがガレットの肉体から離れたことを表していた、、
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