■■の国に~過去を話す二人~
「賢者」と「命幻」が話を始める、、
「賢者」は過去を、、
「命幻」はその話に耳を傾けていた、、
「話し合いって、、いまさら何を話すんだよ、、殺し合った仲だってのに、、」
「、、お前が私に見せた幻想、、あれな、、私の「理想」でもあるんだ、、」
「は?何言って、、だって、お前の「理想」は「想界魔法」でも、、反映は、、」
「”されなかった”、、だろ?それはそうだ。私は「理想」と「現実」は完全な別物だと切り分けている、、だから、「理想」を叶える「想界魔法」では反映ができない、、「想界魔法」は「理想」を「現実」であれと願ったものの「理想」
を反映するものだからな、、」
「、、どうして、、切り分けているんだ?「理想」は叶った方が嬉しいだろ?なのにどうして、、」
「、、悲しくなるからだよ、、それに、、「理想」ばかり追っていると「現実」が見えなくなる、、「現実」が見え無くなれば「道」は途切れる、、そんな人生はつまらないし、意味がないだろ?「道」とは努力、才能、環境、、その全てでいくらでも作れ、動ける、、だが、「理想」はその「道」を否定し、自分が望む最適な人生を歩める、、だが、そんなことをすれば人は簡単に堕落してしまうからな、、」
「、、どうして、悲しそうな顔をしているんだ?」
「、、聞きたいのか?私と話をしてくれるか?「命幻」。」
「、、全く、、このような魅力的な話の振り方をされては、、聞きたくなってしまったよ、、」
「そうか、、それじゃ、、話そうか、、映像付きでね。「騎士」。」
「賢者」が「騎士」に映像の投影を指示する、、
そして、「騎士」は空中に映像を投影する、、
「、、私は、「星奏国家」の”郊外”で生まれた、、知ってるか?「星奏国家」の”郊外”は無法地帯、、殺し、盗み、詐欺、窃盗、、何でもありさ、人の命は簡単に吹き飛んでしまうくらいに、、無価値として扱われたいた、、」
「、、こ、、郊外とは、、そんなところだったのか、、」
「知らなくて当然、、本来なら「十奏者」は「星奏国家」の国民から選抜される、、郊外は国民として認識されていない、、だから、本来なら私は「十奏者」にはなれないはずだった、、」
「、、だが、お前は実力で「十奏者」になった、、道理でお前が「第三奏者」になれたわけだ、、というか、、お前ならもっと上を目指せたんじゃないか?それこそ、、「魔導神」様の近くで仕える「永劫の星奏者」にもなれたはずだ、、」
「、、お前は、、「魔導神」が良いやつだと思ってないか?」
「は?「魔導神」様は我々に魔法と魔術を教えてくださった、、そして、我々に役割を与えてくださった、、そんな「魔導神」様が、、どうして良き方だと言えない?」
「、、そうか、、まぁ、、実力主義のところはいいところだとは思うが、、それ以外は正直言って好きになれなかった、、先生と呼んでいたのは、、魔法と魔術を教えてもらったから、、あくまでも形式的に読んでたまでに過ぎない、、実際、、あいつは私を何度も殺そうとしてきた、、石の槍を放ったり、火球を連射したり、、色々と「勉強」と称して私はあいつから何度も魔法を討たれた、、魔術を討たれた、、だから、二回目の幻想の時、、あいつのことを吹き飛ばせたのは正直言って気持ちがよかった、、」
「、、そうか、、お前の愉悦に歪んだ顔を見ていると本当のようだな、、だが、、お前、、幻想の世界で「魔導神」様に感謝を伝えていなかったか?」
「、、幻想ならば、、「理想」ならば、、こうしていただろうと思ってな、、だから、感謝を伝えたのだ。あの時、「魔導神」は私が扉を開けた瞬間、石の槍を飛ばしてきたからな、、」
「、、お前はその攻撃を避けたのか?」
「もちろん。あいつの鈍い攻撃なんて当たる方が難しい、、それに、、厄介だったのはエルバの方さ、、」
「、、?エルバ?誰だ?そんな奴、、「十奏者」にいたか?」
「、、あぁ、、忘れていた、、「暴食」によって食らったんだった、、あいつだけはどんだけ殺しても意味をなさないからな、、まぁ、、「暴食」で食らっても「永悪」という「称号」の中に魂の一部を入れていたようだが、、」
「、、なら、、「魔導神」様をどうして「暴食」で食らわなかった?」
「、、その前に一つ聞いていいか?」
「なんだ?」
「お前は、、「魔導神」の名前を言えるか?」
「それは、、、」
「命幻」が「魔導神」の名前を言おうとする、、
しかし、「命幻」はその名前を出せずにいた、、
「あ、、、あれ?「魔導神」様の名前、、一国の王であり、我々の恩人である「魔導神」様の名前が、、思い出せない、、」
「、、そうだろうな、、あいつの名前は私が「奪った」からな。「暴食」は食らったその者の存在自体をこの世から消す、、だが、「嫉妬」は特定のものを奪うことができる。お前の斬撃を消したときもこの「嫉妬」によるものだ。」
「、、おまえ、、「魔導神」様の名前を、、「嫉妬」で奪ったというのか?」
「あぁ、、だから、お前らはあいつの名前を思い出せないんだよ、、」
「、、なんだか、、頭にかかった霧が晴れたような気分だ、、」
「そうか、、」
「賢者」がそう返事をすると、、
「賢者」は立ち上がる、、
「さて、、話を聞いてくれたありがとうな、、「命幻」。」
「、、そうか、、俺を殺してくれるのか、、」
「あぁ、「騎士」、、一思いに切り殺せ、、」
「はい。」
「騎士」が剣を振り上げる、、
「命幻」はその剣を眺めていた、、
「あぁ、そうだ。死ぬ前に土産だ。「魔導神」は生きている。「暴食」で食らえたのはエルバだけだった、、あいつの「空間魔法」はやはり一筋縄ではいかなかったな、、」
「、、そうか、、ならば、あの世でお前が「魔導神」様に殺されるのを待っているよ、、」
「そうか。ならば、「魔導神」を送ってやる。」
「賢者」が「命幻」に返すと同時に、、
「騎士」が「命幻」を切り伏せた、、
すると、二人の周りにあった濃い霧が晴れていく、、
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。
この作品は不定期です。




