番外編「写真入手大作戦ー壊ー」
ようやく風邪が治りましたので修正しました!
ご心配おかけしまして申し訳ないです。
――皆々、元気だろうか?
久しぶりのマーシャだ。
現在、私はウィル・フライトの拠点でまたもや厄介なこ――
「渡しなさいッッ」
『い、嫌です!』
「はぁ........」
先日のHENTAI暴走からマーシャは趣味であった仮想メールが
全く打ち込めず、自室にすらほとんど戻れていなかった為、
脳内仮想メールなるものにシフトしてストレスを発散する案を思いついていたーー
ーーがそれも元凶の前では中断せざる負えない。
「双方落ち着いてください!!」
目の前には(紅薔薇の恥こと)バレッタと
ウィル・フライトに所属する女性人機数名がハデットを挟みながら睨み合っていた。
「ハデットあなたはどっちの味方なの??」
「そうよ、いくら協力関係にある紅薔薇だとは言え
私たちの宝であるショウ様の一糸まとわぬお姿を写したアレを渡すだなんてっ!!」
傭兵団の女性人機たちはとある部屋に胸を張って立ちはだかり、
断固として通さまいと護りを固めていた。
「......フッ、あなた達は分かっていないようね?」
「なんのことよ!」
力強い口調や圧を鼻で笑うバレッタは、
子供でも分かるようにと言わんばかりの挑発した口調で続ける。
「私たち紅薔薇とあなた達ウィル・フライトは確かに連携することをショウきゅんに提案された。
そのいじらしい願いを私の寛容な判断で実現することができたのよ??
そう、このわたしが決定を下した!!
つまり組織図としては紅薔薇が元であなた達が下で.......ね?」
「司令官、そんな上下関係はありませんよ」
マーシャがすかさず訂正するが
傭兵団の彼女たちにはバレッタの言葉だけが響いていた。
「そんな....うそよ.......」
「ウィル・フライトの方々もデタラメで打ちひしがれないで下さい」
「ショウ様.......なぜなのですか??」
「ノリいいなこの人たち」
「分かったら今まで目に焼き付けていたショウきゅんの姿だけを頼りに
今後を過ごすことだわ」
バレッタは冷たく吐き捨てると
彼女たちは膝から崩れ落ちて口々に叫びだす。
「ショウ様!置いて行かないでぇぇぇえええ!!!」
「私たちの国宝がっっ」
「おのれ、紅薔薇ぁぁぁぁああああ」
「バレッタ様、これ以上はウィル・フライトと敵対するかもしれませんよ?」
悲しみから怨嗟に代わっていく空気を感じてマーシャは
バレッタに今後の懸念を伝えた。
「うぅ......でも....だってぇ.......」
「ショウくんを悲しませてもよいのですか?」
薄々この状況は良くないと気付いていたバレッタにマーシャは切り札を投げ、
バレッタはその発言に感じないはずの悪寒でブルッと震える。
「それはいけない!
わ、分かったわ。こうなればあの計画を遂に進めるしかないわねっ!!」
「あの計画??」
何かに決心がついたのかバレッタは
右こぶしで左手のひらを殴りつけるように打ち鳴らし、
目の前にある扉のドアノブから手を放して振り返った。
「うぅ....うぅ....ショウさばぁぁぁぁぁ.......」
「私たちの希望がぁぁぁぁああああ」
「安心なさい、迷える子羊たち」
絶望に打ちひしがれる女性人機たちの頭上から
優しい口調のバレッタが声をかける。
彼女たちが顔を上げれば、そこには両手を広げて、
目線は斜め上の方へ向き、遠い目をしているバレッタの姿があった。
「お前は....」
「いまさらなんだというの?」
彼女たちは雰囲気の柔らかくなったバレッタに戸惑ったものの
先ほどの横暴な発言に警戒を解くことはなく、
早く用事を済ませて帰れと言わんばかりに睨み付けてくる。
「良いですか?
ショウきゅんに会いたければ紅薔薇においでなさい?
あなた達が愛を持って差し出してくれたこの宝は、
『聖ショウきゅん教会』で厳重に保管されます。
秘宝はあるべき場所に移り、より人々を幸せにするでしょう......」
バレッタはより穏やかな口調を心掛け、丁寧に語る
警戒を解かせるように、その姿はまさに宣教師のように見えたような気がーーした(?)。
「紅薔薇に保管??」
「何時でも会える???」
「当然一般開放しますよ?」
「!?!?」
先ほどの暴挙からの落差に理解が追い付かない傭兵団の人機たちは
バレッタの言葉をポツポツと呟くが最後の言葉にババッと顔が上がる。
「女神様ぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあああ」
「もう隠す気ゼロだわこの人」
縋り付かれるエセ宣教師にマーシャは愚痴を吐かずにはいられなかった。




