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添い猫  作者: 神崎信


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シロアリ

ピンポーン ピンポーン ピンポーン


インターフォンが 鳴り響く


カメラの画面を見る カメラの近くに ひとり

斜め奥に また ひとり


あなたたち は 自分達の利益の為だけに 訪れて

いる


一度でも 話を聞いたりしたら その後 何度も

来る


家に招いたり したら 根掘り葉掘り 色々と

聞き出そうと する


その内 上の人間を 連れて来たりする


そいつは こちらの話を よく聴いている風の顔を

して 実は 何にも 聴いていない


褒め言葉を羅列したかと 思うと

急に不安を煽るような ことを 言う


専門用語を ペラペラ ぺらぺら

お前の 人間性が 薄っぺら


何度断っても 話の 論点をずらして また

テメェら の 利益がいちばん出る 話に 強引に

持って行く


お互いが 納得して 満足するように 持って行く

のが 人の道では ないのかな


余り詳しく無い人に 確信の部分には 触れずに

おいしい事ばかり 説明して ハンコ 押させて

しまえば 丸儲け


あとで 気付いて 嘆いても 神も仏も 近所の

野良猫も 誰も 助けては くれない


否 野良猫は 側に擦り寄って 慰めては くれるかも知れないが


騙される奴が悪い と 言われる 世の中


けして そんな ことは ない


人の心の中にある 不安や 弱みに つけ込んで 

ずかずか と 土足で 踏み荒らし その人の

大切な もの を 根こそぎ 奪い取っていこうと

する者達


引き返すなら 今の内だよ インターフォンを押す

その 人差し指を 引っ込めて 真っ当な道に

戻ろうよ














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