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13.デート、ですよね?


よ、よ、

読んで下さっている方が増えてる〜!

嬉しいです(涙)


有難うございます!

有難うございます!


頑張ります!

どうぞ、宜しくお願い致します。


※前回、ラキのお仕事話だけだったので後書にアイラキの子供の頃のお話を付け足してます。

追加だったので見られなかった方がいたら申し訳けございませんでした。



光を浴びて緑が鮮やかに彩る。

真っ青な空に綿菓子みたいな大きな雲。

チチチッと会話を楽しむ鳥達。

いつもと同じ朝なのに、いつもと違う色彩のように感じる。

なんと言うか…。

キラキラしてる。 

こんなに穏やかで優しい気持ちになれるのってなぜ?

今日は一日ラキと一緒に居られる。

ただそれだけで世界が輝いて見えた。





昨晩、迷いに迷って白の半袖ワンピースにした。

白一色だが胸元がスクエア型に開いており、上部にレースが付いている。

ウエストは紐でリボンを結び、すっきり見せるタイプを選んだ。

本当は可愛らしいヒールの靴と合わせたかったが、たくさん見て周るからと普通の底が平らな白靴を履く。

最後に髪は編み込んでアップにすると両サイドから後れ毛をたらし、フローラとお揃いで買った赤の花を模った髪留めを止める。



「よし! 女子っぽい」

精一杯のお洒落をしてラキに可愛いって思って貰いたい。



「いつでも来い! ラキ!!」



鼻息も荒く、ラキが訪れるのを待つ。

外で待ち合わせしようと言ったのだが、待ち合わせ場所で待たせるのも嫌だから何だかんだと言って結局ラキが家まで向かえに来ることになった。

ラキは本当に心配性だ。

もう一度、鏡の前でチェックをしようと移動を始めると「コン、コン」とドアをノックすうる音がした。

心臓が一気に跳ね上がる。

ラキだ!!



「はーい」

「おはよー。俺」

「俺って知り合いはいません」

「ハイハイ。ラキですよ」



「ハイハイ。ラキですよ」だって。このぶっきらぼうな言い方も好き。

ドアを開けるとラキが立っていた。

普段通りの服装。

白の半袖シャツに黒のパンツ。そして黒い帽子を被っていた。

ラキ団長は市民からも頼られ人気がある。なるべく顔を隠しているつもりなのだろう。

皆わかってると思うけどね…。

うん。今日も素敵。



「じゃ、行こうか」

そう言うとラキが左手を差し出してきた。

手を繋いで良いの? 右手をそっと乗せるとギュッと握ってくれた。

大きくてごつごつした手。私の大好きな手。



「では、今日一日よろしくお願い致します」

手を繋いで同時にぺこりと頭を下げれば、二人の今日という日が始まった。



「今日は何したい?」



「期間限定で広場に旅芸人が来てるから見たい。そこで屋台や露店も出てるみたいだから遊ぼうよ。お昼は【腹ペコ食堂】のから揚げタルタル大盛りセットが食べたい。フローラとじゃ食べきれないから我慢してたけど、すんごい気になってた。あと、あと」



「わかった。まずは広場に行こう。なっ」

軽く頭をポンとした後、慌てて手を引っ込めてしまった。どうしたのだろう?と彼を見上げると「綺麗にセットしてるから崩したらいけないな」だって…。

髪セットしないで下ろしておけば良かった。そしたらラキに頭ポンポンして貰えたのにぃ~!! 失敗。

でも、すぐにラキが「今日、可愛くしてるからドキドキします」なんて照れた顔して言うからやって良かったと心の中でヨッシャ!と拳を突き上げた。



広場に着くと旅芸人の人達がすでにパフォーマンスを始めていた。

大きな丸い玉に乗ってバランスを取ったり、火が付いた棒を回してキャッチしたり。

あれれ?

高い棒の上まで一気に登って行って逆さで急降下して来たり…。

どれもラキが出来そうな事だった。



「ラキなら全部出来そうだね」

小声で告げると、ラキも顔を寄せて小さな声で答える

「余裕だな」

「ふふっ、嫌な客だ」



露店も気になる。とそわそわすれば、行ってみようか?と手を引いてくれる。

ラキには何でもお見通しだ。

順番に見て行く事にした。一番手前は投げ矢の看板が立っていた。

丸い板を店主が回転させて客が矢を放ち、刺さった位置の景品を貰えるという遊びだった。



「ラキ、あれ面白そう! やろうよ」

手を引っ張って店へと連れて行く。前の人がやっているのを見ながら景品をチェックするとフラワーガーデンの花束交換券なる物があった。

フラワーガーデンとは少しお高い花を売っているお店だが、とても高級感があって質の良い花を置いていた。



「欲しい景品決まったか?」

ラキが首を傾けて覗いてくる。

繋いだ手を離し、右肩をぐるぐると回す。ついでに首もコキコキと左右に倒す。

「ええ。 ラキさん、見てて下さいよ。 一発で決めて見せます」

板に矢が刺さるイメージしかない。

絶対にフラワーガーデンの花束交換券獲得してみせる!!



料金を支払うと二回挑戦できる。

アイラが財布を出すとラキがその手を押さえて「二人分」と言って支払を済ませてくれる。

店主から矢を二本受け取るとアイラに一本だけ手渡し「支払の件は今日一切気にするな」と言われてしまう。

「有難う。じゃ、景品ゲットしたらあげるね」

申し訳ないような気もするが、今は目の前の板に集中しよう。



店主が勢いよく板を回す



すぅ~~~~

はぁ~~~~

目を瞑って深呼吸して…



ふん!

トン! ぽてっ…。



投げた矢は弧を描いて床に刺さった。そして倒れた。



ブフッ。

もう、ラキ! 吹き出したなぁ。口元押さえても声が漏れてるんだからね。

ついでに店主も!肩が揺れてるからねぇー!



「クククッ、 ほら、床には景品ないだろ? 早くもう一本投げなよ」

ラキに預けていた矢を差し出してくる。

ちょっとぉ、手、震えてますけど?



もう一本しかない。

次こそは絶対の絶対だから!

なんて願いを込めて投げようが二回目も床へと吸い込まれていった。



「あ~ん。 難しいー」

「何の景品を狙ったら床に刺せる?」

「フラワーガーデンの花束交換券を狙ったんだよ。床なんて狙ってないもん」

頬に空気を溜めて唇を尖らせる。

するとラキが人差し指と親指で頬を挟むもんだから「プゥッ」っと口から息が漏れる。

それを見てラキが爆笑する。

ちょっと。人で遊ぶの止めて貰える? でもその笑った顔も最高です。



「よっしゃ、フラワーガーデンね」



店主が板を勢いよく回した瞬間「タンッ」と音がした。

慌てて板を止めるとフラワーガーデンの花束交換券のど真ん中に矢は刺さっている。



開いた口が塞がらないとはこの事…。

店主とアイラだけではなく、周りで見ていた人達も同様ぽかんとしてしまった。

暫くするとわっと歓声が上がった。

「凄い早かったな」とか「店主、矢が抜けないじゃん」など大盛り上がりだ。



花束交換券を受け取ると次のお店に移動する。

次は輪投げだった。

最初のお店で見ていた人達も移動して付いてくる。お目当てはラキだった。

こんな中で自分がやるのは恥ずかしいので、アイラも見たいからラキにお願いした。



「景品は何かなぁ…、あっ!【腹ペコ食堂】のから揚げタルタル大盛りセット交換券だって!! ラキ、あれ!」



アイラの指さす方を見れば一番遠くの棒の景品がそれだった。

あれじゃ、普通は取れないだろう。普通はな…。



ギャラリーの多さ

隣の店舗での異様な盛り上がり

輪投げ屋の店主は嫌な予感がした



「今日はちょっと、しめ…」

「はい。支払い」

「んぐぅっ…」



ギャラリーが見守る中、ラキが一投目を投げる。

シュッと早いスピードで投げたのに、棒に一切触れる事なくパスッと落ちる。



わぁーーーーー!!



観客は盛大に湧いた。

隣で披露していた旅芸人の技以上に盛り上がる。

(すみません~。うちのラキが空気読まなくて…)



そもそもラキが居たら景品はすべて無くなってしまうだろう。

全部見て周る予定だったが、交換券二枚でその場を後にした。






デート前のアイラ。

洋服選びはプロローグに戻って下さい(笑)


全く同じ状況です(*´ω`*)


 



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