第20話 まさかの大事態!?
まさかまさかの大事態発生です!
これは本当にやばいかも
ティグリスがアウルスを連れて部屋に戻ってきたときにはトレースはベットの上で思いっきり倒れていた。
多分疲れだろうとティグリスは布団をかけてそっとしておく。
横で腰かけるアウルスにお茶を入れた後自分も座り話し始める。
「アウルスはこの後どうする気なんだ?」
「わしは元から始まりの街に行こうとしていたから歩き始めるかな」
「なぜ始まりの街へ?」
「世界一周してみたかっただけさ。まぁ終える頃には世界順位12位だってよ。笑えねえわ」
お茶を飲みながら盛大に笑うアウルス。ティグリスも愛想笑いをして話を進める。
「俺らはこれから神の街に行く予定なんだが無力地へ行ったんだよな?」
「ああ、まぁ俺が持って2日って所かな。まぁありゃ無理だ。あのトレースなら可能性はあるかもしれんがな」
「まぁあれだけ強ければ1週間程度は持つんじゃないか?行ったことねえから知らねえけど」
「ほぉ、NPCですら行ったことがないのか。てことはNPCに打開策を聞くのは意味がないのか」
「そうだな。唯一突破したのもプレイヤーだからな」
無力地までの行き方は実際どうでもよかった。だが無力地まで行ってどうやって無力地を突破するかだった。アウルスで2日、多分ティグリスで5日が限界だろう。ならトレースはどうだろう。1週間......それでも神の街までは一か月の月日が必要だ。
「それじゃわしはそろそろ行こうかな」
アウルスは立ち上がり扉へ向かう。
「もう行くのか。俺らはここで一泊するしアウルスもどうだ?」
「いや、遠慮しておくよ。この街にも長居できなさそうだしな」
窓をちらっと見るアウルスを見てティグリスも窓を見る。外には数人が誰かを探しているような感じで動いていた。
「なるほどな。そりゃ12位を倒せばこうなるか」
「そういうことだ。つーわけでわしは先に行かせてもらうよ。次に会う時はティグリス、あんたとの勝負を望むよ」
「そう言っていただけて光栄だ。まぁ会うって言ってもトレース次第だけどな」
「それもそうだな。トレースが起きたら次は負けないと言っておいてくれ」
「正直次は無いとありがたいんだけどね~......まぁやるとなったら負けないけどね」
いいタイミングでトレースが起きてアウルスに返事する。
「それじゃトレース、君が世界順位1位になるのを楽しみに待っているよ」
「絶対に1位なんて面倒なことにならなようにするね」
アウルスは笑いながら部屋を出て行った。部屋がトレースとティグリスだけになった瞬間なぜか静けさが残った。
「それで、この後はどうするの?山岳も超えたしこの後はなんだっけ?」
「確か森林だな。まぁここも少し長くなるし気長にいくぞ」
「森林か~......そう言えば砂漠の街で竹林の道だっけ?そんなところがオススメとか言ってなかった?」
「あーそう言えば言ってたな。竹林の道は森林に入って大体半分ぐらいだったはずだからそれまではゆっくり移動で」
「それじゃ動き始めますか」
「トレース。お前は馬鹿なのか?」
布団から出ようとするトレースを押さえて布団に戻す。
「少なくとトレースは毒を盛られてかつアウルスと戦ったんだ。一日ぐらい休んでおけ。神の街は離れないから」
そういうと急に地震のような大きな揺れが数十秒続いた。その後携帯のアラームが鳴った。
「なんだ?この世界で地震なんてそんなことあるわけねえぞ?」
トレースは携帯を開く。画面には世界拡張のお知らせと書いていた。
内容は下記の通りだ。
世界の拡張を行いました。草原→砂漠→山岳→森林→山岳→無力地→氷河地帯→マグマ地帯→迷路地帯→無重力地帯→神の街
氷河地帯は一面氷で滑りやすくなっていますのでご注意ください。
マグマ地帯は一面マグマで少しでも触れると肉体が溶けてしまうので注意してください。
迷路地帯は一歩間違えればかなり巻き戻される可能性があるので注意してください。
無重力地帯は重力がなく宇宙気分を味わえます。
氷河地帯5か月、マグマ地帯5か月、迷路地帯3か月、重力地帯6か月
トレースとティグリスはそのメールを見て唖然とした。
「ねぇティグリス、さっきなんて言った?神の街は離れないって?馬鹿じゃないの?」
「こんなのNPCにも聞かされてねえよ。しかも無力地の後に重力地帯って......」
「しかも6か月って馬鹿じゃないの?神はなにを考えてるの?」
「正直マジでやばいかもな。突破不可能な無力地の後に無重力。その前には新たに3つも増えるとは」
トレースは深くため息をついた。ティグリスはお茶を飲みつつ冷静を保とうとしている。
「もう。あきらめた方がいいんじゃない?」
「何馬鹿なこと言ってるの?」
「だって、無力地の後に無重力はやばいって。本当に」
「さー増えたからには急ごうね」
トレースは勝手に準備し始める。
「ダメだ。今日はマジでしっかり寝ておけ」
「とか言いつつ、自分が動きたくないだけでしょ。もうわかってるよ。ティグリスがスキル使ったの。予想以上に楽になってたからね」
「んだよ。もうばれてんのか。回復魔法どうだった?」
「実際こんな感じなんだ。本当解毒薬とか要らないレベルだね」
「いや。解毒薬なかったら完全に死んでるからな」
ティグリスが突っ込みを入れる頃にはトレースの準備が終わっていた。
「さぁ行くよ。またいつ増えるかわからないんだし」
「わかったよ。でもどうする?店の外には結構人いるぞ?」
「束王で全員止めちゃえばいいんじゃない?」
「やってみろ。それが欠点って把握してないならな」
「う......ばれてたか」
束王にもデメリットは存在する。一対一の時のみ効果あり。相手が複数の場合は効果が発揮されない。
「団体戦には向いてないもんな。じゃあどうするか」
「まさか走って逃げるとか言わないよね?」
「そのまさかだ。走って逃げんぞ」
「じゃあ思いっきり突っ走って道開けてそれについて行くから」
「了解。んじゃ行くぞ」
ティグリスは店を出て突っ走った。それに続いてトレースもついて行く。何事もなく門を抜けて森林を目指す。
「また長旅になるけどもうさっきみたいな面倒ごとはごめんだからね」
「そりゃこっちのセリフだ。へんな挑発には乗るんじゃねえぞ」
二人は森林へと向かい歩いて行った。
見ていただきありがとうございます。
まさか大陸が増えるとは......今後ますますストーリーが増えてちょっと辛いわ。
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次回投稿は9月14日17時です!
次回もお楽しみ!




