青龍、林間学校。④
「こっちだよね」
シオンにメールをした後、私たちは人通りの少なめな道を歩いていた。
朱雀もスマホとにらめっこをしていて、ヤタちゃんもキョロキョロと少し怯えた様子で周りを見ていた。
「ねえねえ、君たち。女の子だけで何してるの?」
「…げ」
私たちがとりあえず前進していると、いかにも都会の悪ガキみたいなチャラチャラしている金髪の男子高校生の集団に目をつけられた。
「ねえ、こっちおいでよ。迷子でしょ?」
「え、あの…」
ヤタちゃんがリーダー格らしき男に手を掴まれたので、私はその手を振り払って、下から睨めつけた。
「初対面で触るの止めてもらって良い?邪魔なんだけれど」
私が地を這うような声ではっきりと邪魔というと、リーダー格以外の男は怯んだけれど、
リーダー格の男は苛立ったように舌打ちをして、手を上げようとした。
「うるせえ、よそ者のくせに!」
「…はあ」
私は仕方ないなと思いながら、私は脚を振り上げて男の首あたりに、キックボクシングで使われるハイキックをお見舞いした。
男が倒れたのを見て、仲間らしき男たちは息を呑み、その男を置いて逃げていった。
「所詮こんなものか」
私がそう呟くと同時に後ろにいた2人は私に駆け寄ってきてくる。
「大丈夫ですか?!もう本当に青龍は無茶するんですから!」
「ごめんね、青龍ちゃん…私のせいで…」
怒ったように、私についた砂埃を払ってくれる朱雀。
そして申し訳なさそうに誤ってくるヤタちゃん。
「ごめんって、朱雀。大丈夫だよ、ヤタちゃん」
私たちは、一度まだ倒れている男に冷たい目を向けて、その場を去った。
なんとかクレープ屋さんにたどり着き、メニューを写真にとってシオンに送る。
「朱雀とヤタちゃんは先に注文していて。男子たちの聞いてから私も注文するから!」
「分かりました、行きましょう、ヤタさん」
「はい!」
2人が注文している間にシオンからの連絡は届いた。
やけに連絡が遅かったからか、少し心配していたけれど、そこあたりは誤魔化して男子の注文も聞いて、
私も列に並ぶ。
私は、いちごミルフィーユクレープ。シオンはチョコバナナクレープ。玄武と白虎と先生はバターだそうだ。
注文し終わり、集合場所に向かっていると、少し大人っぽいアクセサリーショップを見つけて、あることを思いつき、横を歩く朱雀とヤタちゃんに話しかけた。
「2人とも、ちょっとだけこれ持って、待っててくれないかな」
「どうしたんです?あぁ、そういうことですね」
「…?良いよ」
私は2人にクレープを慎重に預け、アクセサリーショップに走った。
私は急いでお店から出て2人のところに向かった。
「ありがとう!ごめんね、待たせちゃった」
「大丈夫ですよ、ヤタさんともたくさん話せましたし」
「うん、私も大丈夫」
私たちは集合場所である竹下通りの最寄り駅であるJR原宿駅まで歩いた。




