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祓魔師一家  作者: れもん
3章.学生篇
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青龍、先生と駄弁る。

「ねえセンセーってばーー」

「…」

「センセー??無視はよくないわ?」

「青龍、今テストの採点してるんだよ、見てわからねえか?」

 今日も授業が終わり、皆んな何かと用事があって寮にいないので、私は担任の芹澤先生に絡みに来ていた。

 芹澤智也(せりざわ ともや)。殺し屋界にいるなんて信じられないくらい生徒に親身で言葉遣いは悪いけれど、根は優しい良い先生で、未だに殺し屋界の人間はシオンを被検体3号なんて不名誉な名で呼ぶ人が多いのに、ここの学園の先生は皆んなシオンと呼んでくれる。そう呼びかけたのは他でもない芹澤先生だった。

「分かりますとも。だけどねセンセー。皆んないなくて寂しがってる生徒をほっとくのも、いかがなものかと思われますけど」

「知らないが。ていうか青龍お前、英語と数学以外壊滅的にできてないぞ」

「え、嘘。今回英語の勉強全然してないのに何で取れてるんですかね、不思議!」

 私がポジティブにガッツポーズすると芹澤先生の叱責が飛んでくる。

「何で歴史がこんなに悪いんだよ?」

「いやぁ私、過去は振り返らない主義なんで」

「じゃあ国語は?」

「私、日本人なんでできるかなーって」

「じゃあ家庭科」

「私、専業主婦になる気ないんで。殺し屋として働きますし」

「じゃあ理科は?」

「それ出来て殺し屋になれます?」

 私が得意げにぽんぽん言い訳を答えていくものだから、芹澤先生の額には青筋が浮かんでいた。

 だけれど、すぐに怒りは引いて呆れたように私を見た。

「お前なぁ、シオンを見習えよ。あいつ全教科ほぼ満点だぞ」

「え、シオンって勉強できるの?!いや何となく予想はついていたけれど」

 あまりシオンが机に向かって勉強している姿は見ない気がする。

 あんまり時間があっていなのだろうか…

「あ、お前シオンと同室だろ?勉強みてもらえよ」

 そう。私とシオンは同室なのだ。

 この学園は入学と同時に力量の差があまりないようなペアを作る。

 ペアとは寮の部屋やクラスは同じになるし、課外活動や任務にも一緒に行く。

「確かに。今日言ってみる!ありがと、センセー!また夕飯のときにね!」


 私はシオンが戻っているはずの寮の部屋に走った。

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