青龍、相棒を知る。
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私の記憶の中にいるのは、義妹と義兄と義弟とクラスの優等生と義父と、あとそれから彼。
私がマスターに拾われた日までのこと、正確には覚えていないし、記憶力も無い方。
だけど、あの日のことだけはしっかり、鮮明に覚えている。
ただただ暑かった。そして、空が青かった。
ここは、イレス所属学園。
殺し屋志望の14歳以上の男女が集められる殺し屋育成のための学校だ。
私たちは最近2年生に上がった。
全校生徒は53人。今年入った一年生が47人。2年生が6人。
何でこんなに2年生が少ないのかって?
その大半は私たちのおかげ?というか私たちのせいというか。
私たちの学年は元々43人いた。
そして将来有望と言われている子たちばかりだったのだ。
でも少し考えてみてほしい。
殺し屋になる、ということは命をかけてでもその仕事がしたい、と思っている。
つまり、自分の腕に相当の自信がないとできない。
例に漏れず、私たちの周りもそうだった。
自分が強いと信じて疑わない、そんなナルシストで自我が強い人達だった。
でもその反面、その絶対的強さが自分にないとわかってしまうと心が割れてしまう、そんな弱さも持ち合わせていたようだった。
私の相棒、シオン。彼は四つの頃に殺し屋界の上層部に拾われて、そこから殺し屋としての才能を見出されて殺し屋になるべく育てられてきた、そんな可哀想と世間一般言われても仕方がないような男の子だ。
私が彼と初めてあった時、彼の瞳に光はなかった。
強さを求めて、ただ勝つことを考えている、機械のようにも見えたし、死に急いでいるようにも見えた。
きっと彼を照らすものがなかったんだろう。
彼は上層部に被検体3号と呼ばれていた。きっと学園でもそれで通そうとしていたのだろう。
私はそれが、許せなかった。
人は、その人と認識してもらうために生まれてきたのに。
笑うために、泣くために、怒るために、生きているのに。
私は入学式のあと、隣の席についた彼に言った。
『ねえ、私、人のこと被検体とか言いたくないの。だからシオンって呼ぶことにするわ』と。
彼は3秒くらいフリーズして、笑いながら頷いてくれたのだ。
そこからトントン拍子で仲良くなって、2人でいろんなことをした。
大きな顔で歩いている奴らの鼻っ柱を折るように、勝負を挑み勝って、勝って。
そうしていたら、殺し屋界からのリタイヤ、つまり転校していくやつが増え、そうしていたら学年は6人になっていた。
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