表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビのミヤタさん~英雄が敗北した未来を変えるために、勇者の剣と愛と勇気と豊橋名産のちくわを携えやって来た二回目の世界、東北には太陽が昇り、花咲く明日への物語が始まる~【完結】  作者: 高山路麒
第十二章 失われた理想郷【第二部3】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1453/2258

12-36 バンド練習と差し入れ

 その後僕たちはポスターのアイデアを出し続け、ひかげの手により大まかなデザインが決まる。


「こんな感じかな」

「おー、いい感じ!」


 そのポスターは商店街のマスコットであるミノキングをメインにしていたけど、それでいてロックンロールでなかなか中二、もといカッコいいデザインだった。


「うむ、まだ下書きだがこのままでも様になりそうだな。吾輩は気に入ったぞ!」


 特にチェルノにはドストライクだったらしくべた褒めをする。ただ彼女は良くてもこれでいいのか依頼主の意向を伺わなくてはいけない。きっとオッケーは貰えるだろうけどね。


「ほなイナデラのとこに戻るで。クライアントからオッケーを貰うまでがデザインの仕事や。こういうのは完成したのに無茶ぶりで最初から練り直しっちゅうパターンもあるからのう」

「そうなの! タイムカードとか押したら駄目なんだよね?」

「君らなんで猫と幼女なのに広告代理店のブラックさを知ってるの」

「いや広告代理店じゃないから」


 軽く小ボケを挟みつつひかげからツッコミをもらい僕らは数枚の下書きを持って練習場所へ移動した。流石にボロカスに批判したりはしないだろうけど皆は気に入ってくれるかな?



「ほうほう、これはいいね! どれもいいから迷っちゃうよ!」

「それほどでも~」


 イナデラたちは練習を中断し作成したポスターをしげしげと眺める。その感想はおおむね好評で担当したひかげはこれでもかと誇らしげな顔をしていた。


「何から何まで助かったよ~、おかげで練習に専念出来るね」

「いえいえ仕事ですから、ドヤァ」


 ケマにも褒められ、その友人のハナコもまた何故かドヤ顔をする。君は特に何もしていなかった気もするけどなあ。


「みんなー、頑張ってるー?」

「あ、お母さん!」


 そんな感じで話し合いをしていると部屋に恰幅のいい中年女性が入ってきた。彼女の右手にはレジ袋がひっさげられていて、ケマがお母さんと言ったという事は彼女はケマの母親なのだろう。


「はいこれ差し入れ! これ食べて元気出してね! お客さんの分もあるからどうぞ!」

「わーい!」


 レジ袋の中にはプラ容器に入った大量のメンチカツが入っておりそれはミヤタを大喜びさせるのに十分だった。ちょうどいいしここで一休みしておこうか。


「私もいますよ。上手くやってますか、A子さん」

「うん、皆覚えが早いし楽しいよ」

「お?」


 続けて黒鬼さんも入出し彼もまたレジ袋を持っていた。当然ミヤタは何かを察知しこれでもかとアホ毛をブンブン振り回す。


「私のほうはマ〇ケンのワッフルを。メンチカツとは合いそうにないですが」

「ううん、大歓迎なの!」


 黒鬼さんのほうはワッフルを用意してくれていた。全体的に高脂質かつ糖分過多だけどうちのカロリークイーンはそんな重たいものでも諸手を挙げて歓迎していた。


「では私はこの辺で。ちょっと仕事がありますので」

「お忙しい中わざわざすみませんね、黒鬼さんも」

「頼んだ手前何もしないわけにはいかないでしょう」


 黒鬼さんは手土産を渡し目的を果たすととんぼ返りをして去っていく。今は街全体が抗争でピリピリしているし麻薬取締官の彼は大変なんだろう。


「じゃあいったん休憩しようか」

「はーい!」


 とにかく目の前に美味しいものがあるのにお預けを食らうのもしんどい。ここは厚意に甘えてグルメを堪能するとしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ